【講義概要】
グローバル化が急速に進んだ現在、人の国境を越える移動はますます拡大しています。世界の移民の総数は2億7200万人、世界の人口の3.5%にあたります(2019年)。これに加えて、戦争や迫害が理由で国境を追われた人びとは7950万人にのぼります。移民政策をとることを否定してきた日本も、実は外国人受入れ数世界4位の「移民大国」です。
講義では、これら移民・難民が発生する背景、かれらが置かれている状況などについて、前半では世界各地、後半では日本の事例から学び、移民・難民の権利保障や多文化共生の必要性、その方法についてともに考えます。
【学習到達目標】
・移民・難民をめぐるさまざまな議論を知る。
・グローバル化時代の現在、自分自身が世界で起きているさまざまな問題と切り離せない存在であることを理解する。
【履修上の注意】
毎回、テーマに関連するミニ課題やディスカッションの時間を設けます。自分の考えを述べたり、相手とコミュニケーションをとったりする機会を積極的に活用してください。
この授業は、対面(面接)授業と非対面授業を隔週で実施し、非対面授業を、アプリケーションによるTV会議システムを使用して実施します。初回授業までに必ずMicrosoft Teamsの授業用チームに参加してください。
Teamsの招待コード:i1c99qk
【事前準備学習】
・世界情勢について、つねに新聞やテレビなどで情報の収集に努めること。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 授業時に適宜指示する。 |
参考書 | -参考書は、登録されていません。- |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
リアクションペーパーなど授業期間中の課題(60%)、期末レポート(40%)
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 移民・難民とは① 移民・難民の概況 | |
2 | 移民・難民とは② 移民・難民の歴史 | |
3 | 世界の移民・難民問題① 移民・難民への差別 | |
4 | 世界の移民・難民問題② 見える壁、見えない壁 | |
5 | 世界の移民・難民問題③ 移民・難民がめざす2つの島 | |
6 | 世界の移民・難民問題④ 移民・難民を歓迎する社会 | |
7 | 映画鑑賞 | |
8 | 移民送出し国だった日本① 戦後もつづいた南米移住 | |
9 | 移民送出し国だった日本② からゆきさんから満州移民 | |
10 | 日本の移民・難民問題① 在日コリアン | |
11 | 日本の移民・難民問題② 日系人 | |
12 | 日本の移民・難民問題③ 技能実習生 | |
13 | 日本の移民・難民問題④ 難民認定申請者 | |
14 | 移民・難民の権利保障と多文化共生 | |
15 | 総括(秋学期の振り返り) | |
16 | 定期試験期間 | |