名古屋学院大学シラバス


                シラバス

シラバス 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
4限初等教育原理春A瀬戸 22烏田 直哉SM2101

【授業情報】

表示する



講義概要

本授業は、教育の基本的理念や理念とは何か、西洋や日本の教育の歴史や教育をめぐる思想において、それらがどのように現れてきたのかについて学ぶ。また、これまでの教育や学校、社会や家庭における教育の営み(内容・方法・制度)が国の内外においてどのように捉えられ、歴史的変遷をたどってきたのか、さらにはその現状・改革について理解する。まず、なぜ人間に教育が必要なのか、心理的、身体的、社会的側面から考える。そして、教育について、かつての人々がどのように考え、それらの考えがどのように発展してきたのか、歴史的に捉える。その際、日本および西洋教育史上の制度や重要人物を押さえながら現在にいたるまでの経過をたどる。さらに、現在の我が国における教育目的、制度、内容、方法に関する仕組み、諸法規等を押さえる。教育を受ける権利、子に教育を受けさせる義務、義務教育無償について日本国憲法や教育基本法など基本的な法規上どのように定められているのか、また、それに関連する具体的な仕組みがどのように整えられているのか、基本的な枠組みを押さえる。しかしながら現実には、教育が行われる上で様々な諸課題が山積している。家庭、学校、地域の教育が営まれる上で、解決すべき課題として何があるのか、新聞報道等を通じて把握し、考える材料とする。本授業を通して、卒業後に幼稚園教諭ならびに小学校教諭として、幼少期の教育に貢献するための素地を築く。



【学習到達目標】

(1)教育の基本的概念
1.教育の意義、目的・目標、教育の本質や理念などの基本的概念を理解する。
2.教育を成り立たせる要素(子供、教員、家庭、学校など)とそれらの相互関係を理解する。
(2)教育に関する歴史
1.育児や地域社会による子育てなどの私教育の歴史を理解する。
2.近代公教育の成立・展開を理解する。
3.現代社会や学校の抱える教育課題を歴史的視点を踏まえて理解する。
(3)教育に関する思想
1.家庭や子育てに関わる教育の思想を理解する。
2.学校や学習に関わる教育の思想(教育内容と方法)を理解する。
3.著名な教育家の思想を理解する。



履修上の注意

講義形式を中心にして進めるとともに、自らの考えをもとにグループ・ワークを行うこともある。また、ビデオ、OHC、スライドなどを利用して視聴覚教材を提示する。各回の授業において、出欠の確認を行うとともに、授業内容に関する感想・考察などを提出することがある。また、適宜、練習問題を行った後、解説を加え、知識・技術の定着をはかる。



【事前準備学習】

[準備・予習]次回授業内容についてあらかじめ図書館等で基礎的事項を把握し、講義ノート等に記録しておくこと。[復習]授業後、講義ノート、配付資料、板書および口頭説明を反芻し、自らの考察等を記録しておくこと。また、講義中に配付した資料に関連する事柄について解説を加えること。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書『なし』
参考書『『大教育者のことば』』 井上久雄著・川口雅昭編訳 致知出版 2007年
『『小学校学習指導要領』』 文部科学省編 東洋館出版 2018年
『『中学校学習指導要領』』 文部科学省編 東山書房 2018年
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

評価方法

筆記試験(定期試験60%)並びに受講態度・予習・復習の課題等(40%)に基づいて、総合的に評価する。



【講義テーマ】

回数テーマテーマURL
1教育の基本的概念、教育の意義・目的・目標、理念
2教育の役割と子供の社会化(人間形成と学校、学校・社会・家庭との関係)
3教育の歴史と思想(1)西洋の教育の歴史と思想(古代〜近世)
4教育の歴史と思想(2)西洋の教育の歴史と思想(近代〜現代)
5教育の歴史と思想(3)日本の教育の歴史と思想(奈良・平安〜江戸)
6教育の歴史と思想(4)日本の教育の歴史と思想(明治〜昭和・平成)
7教育の内容と方法(1)教育課程と学習指導要領
8教育の内容と方法(2)学習指導
9教育の内容と方法(3)教育方法・評価
10教育の制度:学校制度と公教育の諸原理(義務・無償・中立性、機会均等)
11教育の制度:教育法規
12教育の制度:教育行政
13教育の制度:教員養成
14現代社会における教育課題:学校の抱える問題とその対応
15現代社会における教育課題:新しい時代に向けての教育改革の取り組み
16定期試験期間