名古屋学院大学シラバス


                シラバス

シラバス 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
4限スポーツ文化論秋A瀬戸 23近藤 良享SH3318

【授業情報】

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講義概要

 この授業では、まず、基礎として、スポーツ原理(1年)とこのスポーツ文化論との連関について理解する。
 春学期の「スポーツ倫理学」においては、スポーツ活動中に生じる諸問題について課題解決を試みた。スポーツ活動には、選手と選手、選手と指導者、選手と審判、選手と保護者といった間の関係が問われたが、そこでの原点は、「スポーツは何か」といった原理的問いから、問題事例の正否、善悪、正邪などが理解、判断された。
 この「スポーツ文化論」の授業では、スポーツ倫理学(春学期開講)との連携のもと、「競争と公正」、「持続可能な環境」、「スポーツとジェンダー」、審判判定」、「スポーツと公共」、「強者と弱者」といったテーマについて講じる。
 具体的には、ドーピング問題、オリンピックの環境問題、体育教師、セクハラ問題、審判の誤審、八百長、国民スポーツ大会、オリンピック問題、各種差別(男女、人種、宗教、国籍など)の問題について、個別の事例を取りあげて精査、検証していく。
 体育・スポーツとの出会いは、幼少期から始まり、保護者、指導者、教員をはじめ、様々な人びとの価値基準に基づく教えの中で、各自が異なった体育・スポーツ環境の中で育んできた。その中で自分自身の体育・スポーツの価値観を形成してきたが、それらが真性、適正であるか、それとも修正が求められるかを確認することが必要である。
 その方法は人文社会科学系の授業は何れも同じである。自身の価値観を相対化して、批判的検討をすることである。その過程を経て、初めて自身の体育・スポーツに関する価値観が評価できるようになる。幅広い教養と総合的な判断力、豊かな人間性は、体育・スポーツの専門家として不可欠な基礎的能力となる。



【学習到達目標】

学修到達の目標は以下のとおりである。
 ①体育やスポーツの諸問題を理解し、説明できるようになる。
 ②自分自身の価値観に基づいて、他の人々と意見交換ができる。
 ③体育やスポーツの基礎知識を用いて、問題解決の方向性が提示できる。
 ④それぞれの立場に立って考え、意見が対立する人々とも討論できる。
 ⑤スポーツを通じて、高いコミュニケーション能力を用いてリーダーシップを発揮できる。



履修上の注意

 自己の体育・スポーツについての既存の価値観を評価するには、まずそれを対象化する必要がある。そのための作業として、他者の価値観との対話は有効な手段である。
 様々な体育・スポーツに関わる諸問題について、自身の意見を他者のそれと対峙させ、自身の立場を相対化して議論(ディベイト)を行うことが有効な手段である。
 各時間、個別のテーマを決めて、できるだけ受講生同士の意見交換の時間を十分に確保して授業を進める。

  Teamsによる授業となる場合のチーム名は、「2021秋木4スポーツ文化論(近藤)」とする。

  チームコードは、02n9bbl

  コードを入力する場所は チームの一覧の下にある [チームに参加、またはチームを作成] をクリックして、[コードでチ  ームに参加する] カードを見つけます



【事前準備学習】

 本授業では予習・復習に十分な時間をさく必要がある。毎回、特定のテーマに基づいて授業が展開される。
 予習については次回講義のテーマ、内容、課題を指示する。テキスト、配付資料の該当部分に目を通し、関連の新聞記事なども目を通しておくこと。
 また、セメスターの中間に確認テストを課すため復習も行うこと。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書『スポーツ倫理の探究』 近藤良享 大修館書店 2004
テキストは、「スポーツ倫理の探究」を用いる。各授業の予習、復習に必要である。
参考書『スポーツ倫理を問う』 友添秀則・近藤良享 大修館書店 2000
『よくわかるスポーツ倫理学』 友添秀則 ミネルヴァ書房 2017
『改訂スポーツ倫理』 近藤良享 不昧堂出版 2019
レポート作成、授業課題、試験のため、それぞれの参考書が有益である。
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

評価方法

 授業回数の2/3以上の出席が定期試験を受ける条件となる。
 その条件をクリアした上で、レポート(10%)、授業参画(ディベイト、課題提出)(30%)、確認・定期試験(60%)による総合で評定する。




【講義テーマ】

回数テーマテーマURL
1オリエンテーション:スポーツ文化論とは何か
2競争と公正(1):遺伝子、脳ドーピングの時代
3競争と公正(2):ドーピング論
4持続可能な環境(1):オリンピックと環境保全
5持続可能な環境(2):過去のオリンピック大会の検証
6スポーツとジェンダー(1):体育教師、ゴルフクラブ
7スポーツとジェンダー(2):セクハラ、女子用ルール
8前半のまとめと確認テスト
9判定問題(1):審判員の倫理
10判定問題(2):誤審と八百長
11スポーツと公共(1):国民体育大会
12スポーツと公共(2):オリンピック大会
13強者と弱者(1):男女、人種問題
14強者と弱者(2):宗教、国籍問題
15学期のまとめ
16定期試験