名古屋学院大学シラバス


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【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
2限【教養】日本文学秋A名古屋 21樋口 千紘AW1303

【授業情報】

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講義概要

 古代から近世までの様々な古典文学作品を扱う。主に愛知県を舞台とする作品を取り上げ、名所とかかわる物語の生成や享受、広がりについて考察する。名所とは、和歌に詠み込まれる歌枕をはじめとして、様々な旧跡などを含んで成立した概念であり、簡潔に言えば昔から広く知られた土地を指す。
 講義の進め方としては、一回につき一つの作品を読む。まず、紀行文や名所図会などを参考に名所を理解し、歴史的知識を習得する。その上で、古典文学作品を具体的に読む。時には文学研究の方法を用い、本文読解を試みる。
 また、扱う作品は古代の『日本書紀』からはじまり近世の『東海道中膝栗毛』と、時代も作品のジャンルも様々である。古代から近世の作品を通観し、地域の変遷と物語の変化についても考える。
 「日本文学」は、名古屋学院大学ディプロマポリシーのうち、「知識・技能 1) 人間、社会、文化、自然等に関する幅広い知識を身に付けている。」及び「思考力・判断力・表現力 2) 他者に対して、自分の考えを口頭や文章によって的確に伝えることができる。」に関連した科目である。また、カリキュラムポリシー「学修成果の評価 1) 各科目の評価は、シラバスに提示された方法に基づき、原則として平常点および試験等の総合評価により行われます。」に該当する。



【学習到達目標】

・各地域と作品の歴史的、文学史的知識を習得すること。
・「物語を読む」方法を身につけること。
・地域と文学作品の繋がりについて考える力を養うこと。
・違う時代を生きた人々の思いを共有し、当時の人々の考え方や生き方を探求すること。



履修上の注意

・欠席5回で失格となります。
・毎回リアクションペーパーの提出を課します。

この授業は、対面(面接)授業と非対面授業を隔週で実施し、非対面授業を、CCSを活用した基本型授業(教材提示・課題提出)で実施します。



【事前準備学習】

・次回の授業範囲に一通り目を通しておくこと。
・積極的に物語を読むこと。
・可能であれば、実際に名所を訪れ、作品を「追体験」すること。
※作品の「追体験」については第一回のオリエンテーションで詳しく説明します。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書『改訂版 愛知で知る読む日本文学史15講―古典de聖地巡礼―』 中根千絵、森田貴之編 三弥井書店 2020年
参考書-参考書は、登録されていません。-
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

評価方法

平常点50%、レポート50%の総合評価です。具体的には第一回目のオリエンテーションで説明するので、必ず出席してください。
平常点は、各回のリアクションペーパーの内容と提出状況で評価します。レポートは、中間レポートと最終レポートがあります。



【講義テーマ】

回数テーマテーマURL
1オリエンテーション
2熱田 『日本書紀』
3引間野 『万葉集』/元号「令和」について
4古渡 『日本霊異記』
5八橋 『伊勢物語』
6国府 『古今著聞集』
7レポートの書き方について
8犬頭神社 『今昔物語集』
9野間 『平治物語』
10阿波手の杜 『反魂香(不逢森)』
11津島 『千鳥』
12甚目寺 『姥皮』
13矢作 『浄瑠璃御前物語』
14有松・鳴海・笠寺 『東海道中膝栗毛』
15まとめ
16定期試験期間