名古屋学院大学シラバス


                シラバス

シラバス 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
1限現代ファイナンス秋A名古屋 23小林 礼実EK3310

【授業情報】

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講義概要

 本講義では、企業の「資本調達」のみならず「資本運用」といった財務意思決定にかかわる、入門レベルとしてのファイナンス基礎理論および分析手法を習得します。

 1980年代以前、企業の資金調達手段は銀行借入一辺倒であったが、金融の自由化や技術革新、および制度改革にともない、わが国の企業の投資環境および資金調達環境は大きく変化しています。こうした変化にともない、日本の企業の投資政策および資金調達手段は多様化してきました。企業財務とは、企業が投資家や貸手からお金(「カネ」)を調達し、この「カネ」を製品やサービスを生み出すのに必要なすべての「モノ」に投資し、その製品やサービスを消費者に販売、従業員に給料を支払い、税金を支払い、貸手にお金を返済、投資家へ利益を還元する、という仕組みに関する学問です。企業は設備投資等によって生じる企業の資金需要をどのような調達手段によって賄えばよいかの財務意思決定をおこなわなければなりません。企業の業績は、この資金調達をいかにうまくおこなってゆくかと密接に関連しています。 

●将来金融機関(銀行・信用金庫・信用組合・日本郵政G・保険会社・証券会社・JAなど)に就職を希望する学生は、本講義を履修することを推奨しています。



【学習到達目標】

 本講義の目標は、企業の資金運用および資金調達といった財務意思決定に関わる、入門レベルとしてのファイナンス基礎理論および分析手法について学習することです。



履修上の注意

※この授業は、対面授業と非対面授業を隔週で実施し、非対面授業をCCSを活用した基本形授業(教材提示・課題提出)とTV会議システム(Teams)を併用して実施します。

※第1回目講義で科目ガイダンスを実施します。必ず参加してください。

【Teamsの招待コード:0vamfcn】

 「現代ファイナンス」は応用科目ですから、高校程度数学基礎力、「ミクロ・マクロ経済学入門」の経済学基礎力、「金融論入門」の金融論基礎力は不可欠です。よって、以下①②を履修前提とします。

①「高校数学基礎力(高校数1・数A以上)」を有していること。

②「金融論入門」、「ミクロ経済学入門」「マクロ経済学入門」を「合格・C以上」取得していること。
●上記3科目いずれかが不合格の学生は、履修不可。
●受講学生は「金融論」を受講していることが望ましいです。




【事前準備学習】

≪受講前≫には、①高校程度の数学(高校数1・数A以上)、「ミクロ・マクロ経済学入門」「金融論入門」の復習をしておいてください。

②毎回、講義には電卓を持参ください。
③毎日、金融記事に着目しながら日本経済新聞を読み、討論(着目した理由、記事の要約、記事が日米株価などといった金融ニュースや実体経済に及ぼす影響など)できるよう準備してください。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書-教科書は、登録されていません。-
参考書『日本経済新聞』
『現代ファイナンス論』 ツヴィ・ボディとロバート・マートン ピアソンエデュケーション 2001
『An Introduction to Corporate Finance』 Marc Bremer and Ayami Kobayashi 白桃書房 2007
※Bremer and Kobayashi(2007)の使用言語は英語であるが、TOEFLあるいはTOEIC試験にも活用できるので、本講義を履修する人のみならず語学系試験を受験する人にも購入を勧めます。
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

評価方法

学期末試験は、「持込み不可」「座席指定」でおこないます。
※感染症等の社会情勢により変更可能性もあります。

評価方法は、以下①②総合点数。
①学期末試験:60%
②平常点(受講態度など)+練習問題・小テストの提出(持込み可):40%



【講義テーマ】

回数テーマテーマURL
1講義ガイダンス
2企業と経営者、財務諸表分析①:貸借対照表、損益計算書、CF計算書
3財務諸表分析②:財務指標
4財務諸表分析③:財務比率分析
5金利の基本概念
6貨幣の時間価値
7債券の評価
8株式の評価①:投資収益率
9株式の評価②:配当割引モデル
10プロジェクトの評価:投資決定理論
11リスクとリターン:平均・分散アプローチ
12ポートフォリオ選択とリスクの分散化①:資本市場線、資本資産評価モデル①
13・ポートフォリオ選択とリスクの分散化②:資本資産評価モデル②、証券市場線  ・資本コストと企業価値
14見直し及び質問受付
15見直し及び質問受付
16定期試験期間