名古屋学院大学シラバス


                シラバス

シラバス 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
4限【教養】社会学春A名古屋 21栗田 英彦AO1309

【授業情報】

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講義概要

社会学の祖と言われるマックス・ヴェーバー、エミール・デュルケーム、カール・マルクスは、いずれも宗教に強い関心を抱き、近現代社会の宗教性について論じてきた。本講義では、宗教社会学の基礎的な理論を紹介し、その上で近現代の日本社会を宗教社会学の視点から分析する。具体的には【理論編】で、ヴェーバー、デュルケーム、マルクスの宗教論と社会分析を紹介する。【応用編】では、日本社会を事例として取り上げ、これらの理論からどのように分析できるかを講義する。宗教社会学を学ぶことで、これまでとは違った角度から社会を眺める視点を身に付けて欲しい。



【学習到達目標】

①授業で取り上げる宗教社会学の基礎理論と、その問題意識について理解すること。
②自分自身と自分を取り巻く環境について、社会学的に考える力を身に付けること。



履修上の注意

出席回数が3分の2未満の場合、成績評価の対象としない。
各回にミニテストを行う。
毎回ハンドアウトを配布し、その内容に沿ってパワーポイントスライドを使って講義を行う。

【非対面授業の形式】
第1回の授業は、資料配布によるオンデマンド形式で行う。
第2回以降の非対面授業は、Teamsの会議と資料配布によるオンデマンドを併用する形で行う。
形式については事前に連絡する。



【事前準備学習】

準備学習:各授業のキーワードについて予習しておくこと。キーワードは初回の授業で知らせる。
事後学習:授業中に配布した資料を復習しておくこと。学期末の試験はレジュメの内容を中心に出題する。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書特になし。
参考書『宗教生活の基本形態(上・下)』 エミール・デュルケーム(山崎亮訳) 筑摩書房 2014
『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』 マックス・ヴェーバー(大塚久雄訳) 岩波書店 1989
『資本論1~3巻』 カール・マルクス(岡崎次郎訳) 大月書店 1972、1984
さらに学習を深めたい方は、直接、参考書に記載した書籍に挑戦することをお勧めする。
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

評価方法

ミニテスト(計15回)と学期末試験の合計点による総合評価である。
評価の配分は、ミニテスト45%(3%×15回)、試験55%。



【講義テーマ】

回数テーマテーマURL
1イントロダクション:宗教社会学の歴史と概要
2キリスト教と資本主義:キリスト教とは何か【理論編】
3キリスト教と資本主義:経済倫理の社会学【理論編】
4勤勉革命:“日本人はなぜ勤勉か”という問い【応用編】
5勤勉革命:「徳川時代の宗教」のその後【応用編】
6トーテミズムと社会:トーテミズムとは何か【理論編】
7トーテミズムと社会:象徴と境界の社会学【理論編】
8神道と近代日本:ルーツをめぐる闘争【応用編】
9神道と近代日本:天皇とトーテミズム【応用編】
10神道と近代日本:戦後日本と神道指令【応用編】
11フェティシズムと商品:フェティシズムとは【理論編】
12フェティシズムと商品:代理と欲望の社会学【理論編】
13新宗教と現代日本:新宗教とは何か【応用編】
14新宗教と現代日本:新霊性文化と消費社会【応用編】
15まとめ――社会の臨界点について
16定期試験期間