【講義概要】
この授業では、教育課程や保育課程など、幼稚園や保育所、認定こども園における入園から卒園までの全体的な計画の編成の意義・役割について考えます。まずは、教育課程や保育課程の実際に触れながら考えていきましょう。また、日々の保育実践や指導計画のかかわりについて、テキストや幼稚園教育要領等から学びます。
授業の後半では教育課程や保育課程に基づき、具体的な指導計画の立案を演習で学びます。保育実践の評価やカリキュラム・マネジメントも、保育映像や実際の取り組みの事例から考えてみましょう。
なお、この授業はこどもスポーツ教育学科のディプロマポリシーの中で、幼稚園における教育内容を理解し、その概要を説明できること、保育の対象特性や条件に合わせた計画の立案ができること、子どもの立場を考慮することができることにかかわる内容です。また、カリキュラムポリシーで定める<学科専門科目>の<幼児教育科目>として、幼稚園教員に求められる「教育課程の編成の意義と方法」を学びます。
ディプロマポリシー 知識・技能:3 思考力・判断力・表現力:2 主体性・多様性・協働性:2・3
カリキュラムポリシー 教育内容:3 教育方法:3 (数字は該当項目の番号です)
【学習到達目標】
①幼稚園や保育所等における全体的な計画としての教育課程の意義や役割・機能を理解する
②教育課程や保育課程と指導計画・実践の関係を理解し、教育課程編成の原理と方法を学ぶ
③幼稚園ごとの特色や遊びを通した総合的指導を理解し、それらを踏まえた保育実践の評価並びにカリキュラム・マネジメントを行う意義や基礎的な考えを学ぶ
【履修上の注意】
教育課程や保育課程というと、どうしても難しく考えがちです。
日常の子どもたちの様子や実際の保育の姿と結びつけながら保育の計画や振り返りを含めた保育実践の流れ全体について理解を深めていただきたいと思います。
わからないことがあれば、随時質問をしてください。
なお、記録等で使用する保育用語について、ワークブックで学習していただきます。
【事前準備学習】
指導計画を作成します。①朝の会や帰りの会でやってみたい手遊びや絵本など15分程度の活動、①1日の実習の中で自分が挑戦してみたい活動などを考えておいてください。
図書館にある保育者向けの雑誌でそれぞれの年齢の特徴を捉えてみましょう。
講義の際には、授業後に、キーワードを確認してください。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『「教育・保育課程論 ―書いて学べる指導計画―」』 岩﨑淳子・及川留美・粕谷亘正 萌文書林 2018 『これだけは知っておきたい わかる・書ける・使える 保育の基本用語』 長島和代編 わかば社 2013 幼稚園教育要領解説・保育所保育指針解説・幼保連携型認定こども園教育・保育要領解説は各自の持っているものを必要な時に持参すること。 |
参考書 | 『幼稚園教育要領解説』 文部科学省編 フレーベル館 2018 『保育所保育指針解説』 厚生労働省編 フレーベル館 2018 『幼保連携型認定こども園教育・保育要領解説』 内閣府編 フレーベル館 2018 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
授業内の演習課題 45% 小テスト25% ワーク30%
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | CCS 保育の基本 | |
2 | Teams 教育課程・保育課程と指導計画 Teams(コード:k5xuvwc) | |
3 | CCS 幼稚園の理解 | |
4 | 幼稚園の理解の振り返り | |
5 | 保育所・認定こども園の理解 | |
6 | 教育要領等の改訂の変遷とその背景・意義 記録の作成の意義 | |
7 | 保育記録の作成【演習】 | |
8 | 保育記録の作成振り返り | |
9 | 指導計画の作成の基本と方法ー子どもの姿・ねらい・内容― | |
10 | 指導計画の作成の基本と方法―環境構成・保育者の援助― | |
11 | 11月ごろの子どもの活動を考えてみよう | |
12 | 3歳以上児の特徴と指導計画 | |
13 | 指導計画の作成~保育の一場面の計画の立案~【演習】 | |
14 | 作成した計画を見直してみよう~実際に保育をするとなったらどのようなことが必要か~ | |
15 | 保育の実践と評価 カリキュラム・マネジメントとは | |
16 | 定期試験期間 | |