【講義概要】
この科目は、児童期に必要な「体つくり運動」の基礎的・実践的知識を学ぶことがねらいとなる。小学校学習指導要領における「体つくり運動」は、低学年~中学年において「体ほぐしの運動」と「多様な動きを作る運動遊び」が、高学年には「体ほぐしの運動」と「体力を高める運動」がそれぞれ分類され、取り扱くことになっている。低学年~中学年における具体的内容では、体を動かす楽しさや心地よさを味わうとともに日常生活や遊びの中にあらわれる運動で基本的な動きをバランスよく身に付ける。また、高学年では、低~中学年期の内容に加えて自分に合った運動を工夫する大切さを学ぶ。
本授業では、上記の内容を習得するため、仲間と協調を図る運動を個やグループなどで実践する。また、対象者に合わせた効果的な運動プログラムと指導法を身につける。
【学習到達目標】
「体ほぐしの運動」と「多様な動きをつくる運動(遊び)」の必要性を理解するとともに、子どもの発育発達に応じた運動を計画的に実施できる資質や能力を養成することを目的とする。具体的には、「体ほぐし運動」や「多様な動きをつくる運動(遊び)」を通して、自己の体力に応じた動きつくりを実践的に学ぶ。また、基礎的な運動の行い方を習得し、各種の用具を使った運動の実践により、発展的な動作について身体的な見識を深め、対象と目的に合わせた運動の計画が立案出来るようになる。
【履修上の注意】
・スポーツを通して、子どもの健全な発育発達を手助けすることに関心を持つこと。
・積極的な受講態度で臨むことを期待する。
・実技を行う際は、感染症対策を施し、運動に相応しい服装を準備すること。
・体育館シューズを用意すること。
・筆記用具を持参すること。
・アクセサリーや時計などは、怪我や破損の可能性があるため身に付けないこと。
・新型コロナウィルスの感染拡大の防止の観点から遠隔授業で実施する場合がある。
【事前準備学習】
小学校学習指導要領解説(体育編)における体つくり運動の章を読んでおくこと。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | -教科書は、登録されていません。- |
参考書 | 『小学校学習指導要領解説(体育編)』 文部科学省 東洋館出版社 平成20年 授業に必要な資料は随時配布する予定である。 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
・授業参画40%
・実技試験 40%
・指導案の作成20%
なお、新型コロナウィルスの感染拡大防止の観点から実技の回数が減った場合は、評価基準を変更する場合がある。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | ガイダンス | |
2 | 体ほぐし運動① (アイスブレーキング) | |
3 | 体ほぐし運動② (コミュニケーションゲーム) | |
4 | 動きづくり① (個・ペア) | |
5 | 動きづくり② (グループ・集団) | |
6 | 多様な動きをつくる運動遊び①(ボール・フープ) | |
7 | 多様な動きをつくる運動遊び②(布) | |
8 | 多様な動きをつくる運動遊び③(パラバルーン) | |
9 | 体力を高める運動①(長縄) | |
10 | 体力を高める運動②(音楽を用いて) | |
11 | 目的に応じた運動プログラムの作成 | |
12 | 目的に応じた運動プログラムと授業づくり | |
13 | 模擬授業① (グループ1~2) | |
14 | 模擬授業② (グループ3~4) | |
15 | まとめ~指導実践に向けての確認~ | |
16 | 定期試験期間 | |