名古屋学院大学シラバス


                シラバス

シラバス 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
4限スポーツ実技20(アダプテッドスポーツ) 障害者スポーツ秋A瀬戸 13伊神 和史SM3305

【授業情報】

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講義概要

本講義は身体に何らかの障害がある方でもスポーツ活動を楽しめるというパラアスリートや障害をお持ちの方々が前向きに社会参加する時代に応じたイノベーションに対応する講義で実技を伴います。個人それぞれが異なる多彩且つ、様々な障害の理解と身体特性を知ることで疾患に応じたスポーツ種目の適切な対応力・指導力を身につける事を目的とし、30年以上障害者スポーツに携わり、集大成として今年、東京五輪オリンピック・パラリンピックの両方で大会組織委員会医療本部診療所にて選手に携わった最新の知見を学生の皆さんに提供していく内容になります。本学学生でパラリンピック陸上ユニバーサルリレーで見事銅メダルに輝いた大島選手をゲストに招いてのパラ選手の生出演、トークライブ、義足でのランニングについての講義も予定しており、分類としては切断などの筋骨格系障害、脊椎損傷系の末梢神経疾患、脳損傷及び脳性麻痺等の中枢性疾患、視覚障害、聴覚障害などの感覚器系、内部障害、知的障害及び適応障害・精神疾患系、加齢に伴う機能障害等様々な障害に対して学んでいくものとする。又多様化するニーズの中で以前は閉ざされたカテゴリーの障害者スポーツであったが、昨今の社会情勢の変化に伴う障害者スポーツにおけるメディア等での紹介などを踏まえて単に障害者のスポーツだけにとどまらず、加齢変化による衰えの高齢者も障害者認定には至らないが不具合を持つ健常者も一緒になってやれる広義のアダプテッドスポーツに関して理解を深めていくものとする。又体温調節などができにくい障害者特有のリスクに関してもそのメカニズムも理解していく。切断における筋骨格系のアンバランスがもたらす関節の解剖生理も併せて学んでいくことで、障害者特有の関節機能障害に対するリスク管理も理解していく。様々なスポーツ種目に関して、実際にプレーすることで種目特性を理解する。DPとしては特に基礎的な1で体の障害に関する理解を習得した上で必要となる運動種目DP2に発展して最終的にはDP6の指導ができる領域まで到達することを狙う。CPとしては障害者スポーツという特殊性からCP3の専門性分野に該当されます



【学習到達目標】

様々な障害の特性の理解と個々の特有な疾患、障害に応じた最適なスポーツ種目の選択ができること。
障害を考えた必要となるトレーニングが選択できること。
障害やスポーツ現場における適切なリスク管理ができること。
障害をシュミレーションして、実際にスポーツ種目を紹介しその指導ができることを目標とする。
最終的には障害を負った方に対して最も効果的な運動様式、並びにスポーツ種目を提言でき、また同じ種目であっても、距離によって使われるエネルギー供給系システム・筋繊維タイプ別を考慮して運動種目を提示選択できるようになっていただきたい。



履修上の注意

チームコード「i4sv5g3」
講義は実際に運動する場面がありますので動きやすい服装及びシューズ、発汗性の良い衣類、環境に対応した服装での参加を心がけ、スポーツウエアー等動きやすい服装を推奨致します。関節や筋肉の説明もあるので、膝などが確認できる着衣が必要です。スポーツ現場を想定して行う実技では安全に配慮して講義を行うが、自らも安全指針を理解してスポーツを志す者として各自安全に細心の留意を行うこと。運動を想定して睡眠不足などの無いように体調管理に努めて万全の体調で講義に参加すること。熱中症防止、低血糖予防の観点から、水分・塩分・食事の補給を心がけること。講義中の怪我の防止には最大限留意し、講義中は安全確認と集中して実技を行ってください。体調不良があれば、講義前に事前に申し出て無理はしない。コロナ感染状況次第で、実際にパラアスリートの方にも来て頂く事もあるので節度ある対応をお願いしたい



【事前準備学習】

実施するカテゴリーに対して、事前に各自でイメージ学習・シュミレーションをしてください。
前回の課題に対しては次回以降に毎回提出するが、ネットの情報をそのままcopy and pasteは避けて、
身体に障害があり書字が困難な場合を除き、各自「自分のオリジナルな言葉」で必要に応じて自分で描いたイラストをつけて提出すること。2021東京パラリンピックの感想を予定しているので、各自まとめておいてください。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書『初めて携わるメディカルスタッフのための障がい者スポーツ』 青木隆明 メジカルビュー 2021
参考書『10周年記念誌 かける』 愛知県障害者スポーツ指導者協議会 クイックス 1999
『リハビリテーション診療必携』 渡辺英夫 医歯薬出版 1997
愛知県障害者スポーツ指導者協議会 10周年記念誌「かける」 p25-40 抜粋コピーをPDFで配布済
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

評価方法

講義に対する積極性・リスク管理能力・現場での臨機応変な対応・事前準備・理解力を見るレポート・自主ボランティアレポート等を総合的に判断材料とする。



【講義テーマ】

回数テーマテーマURL
11: 障害者スポーツの歴史・アダプテッドスポーツの定義 オリエンテーション
22: アダプテッドスポーツとパラリンピック 障害別特徴 脳性麻痺と機能解剖学
33: 障害とスポーツ1(視覚) 対面講義のイントロダクション自己発表 運動学医療用語実技
44: 障害とスポーツ2(視覚障害の陸上競技)
55: 視覚障害者の誘導(復習)車椅子の扱い
66: 車椅子バスケットボールの基本動作
77: 車椅子バスケットボール(応用)マネージメントとチーム編成(実戦)車いすバスケに必要な筋肉
88: 車椅子競技(車いすテニス)
99: 車椅子テニスの応用
1010: 障害とスポーツ3(切断・麻痺・義足)
1111: 脳性麻痺のチーム競技
1212: ボッチャ競技・視覚障害自転車
1313: テーピング実技・視覚障害自転車介助実技
1414: 総合演習1 実技発表切断者のスポーツ
1515: 総合演習2 実技発表
1616: 定期試験期間