【講義概要】
本演習は、「まちづくり演習」の上級編です。
本演習では、まちづくりに関する基礎的な知識や視点、問題解決に向けて行動する力をいかし、地域に向けた情報発信力や主体的に展開できる力を身につけることを目的として、受講生がプログラムの企画立案から実施までを行います。
今学期は子育てと介護を同時に行うダブルケアをテーマに取り組みます。
晩婚化・晩産化、及び少子高齢化が進展する中で、ダブルケアは新たな社会的リスクとして注目されています。一方、ダブルケアは子育てと介護という分野を跨ぐ問題であるが故に、実態が把握されず、また支援やサポートの仕組みが整わない中で、当事者らは多くの負担を抱えています。
ダブルケアとなっても大きな不利益を被ることなく前向きに暮らせる社会となるために、地域で、また住民一人一人がどのようなアクションを起こすことができるのでしょうか。
みなさん世代が直面する、新たな社会的課題について一緒に考えていきませんか。
Teams授業時のチームコード:1ft44i4
本授業は本学CP(カリキュラムポリシー)に則り、「まちづくり学」「まちづくり演習」「上級まちづくり演習」の3段階で構成されている授業プログラムの第3段階となります。
また、本授業では演習への取り組みを通じて、本学DP(ディプロマポリシー)における思考力、判断力、表現力を養うこと、またグループ活動などを多く取り入れ、主体性、多様性、協働性を高められるよう構成しています。
受講生には、積極的な参加を強く求めます。
※COC地域志向科目
【学習到達目標】
1.福祉のまちづくりを体得する
2.他者との協力的関係を築ける
3.多様な意見を尊重できる
【履修上の注意】
この授業は、対面(面接)授業と非対面授業を隔週で実施し、
非対面授業を、アプリケーションによるTV会議システム(Teams等)を使用して実施します。
ただし、諸般の事情により、授業実施方法を変更する場合があります。
1.第1回目のガイダンス時に履修者を確定します。よって、第1回目を欠席すると履修登録はできません。
2.オンライン会議システムを授業で使用します。
3.授業を時間外にふりかえる可能性があります。多忙すぎる人や心身の健康に自身のない人は参加が難しいかもしれません。積極的に演習に参加する人を募集します。
4.受講希望者が多数の場合は、「減災福祉まちづくり学」、「まちづくり学(減災福祉)」あるいは「まちづくり演習」を履修済みの人を優先、GPAと履修状況を総合的に勘案して受講者を決めます。
【事前準備学習】
下記の参考文献や日常的にテレビ・新聞・雑誌で本テーマとかかわる記事やニュースを入手しておいてください。そうすると講義の理解も深まります。
専門用語が授業中に出てきますので、わからない場合は事前事後に各自で言葉の意味を調べるなどして、理解を深めておいてください。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | -教科書は、登録されていません。- |
参考書 | 『ひとりでやらない育児・介護のダブルケア』 相馬直子・山下順子著 ポプラ新書 2020 『複合介護 家族を襲う多重ケア』 成田光江著 創英社/三省堂書店 2018 『まちづくりの方法』 日本建築学会編 丸善出版株式会社 2004 『変わる家族と介護』 春日キスヨ著 講談社現代新書 2010 『人口減少社会における多世代交流・共生のまちづくり』 後藤晴彦ら著 日本都市センター 2016 『よくわかるダブルケアハンドブック』 ダブルケアパートナー編著 2018 他にも、参考図書は適宜紹介します。 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
まちづくりの前に、授業づくり。授業への参画(70%)、提出課題(30%)を目安に総合的に評価します。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 1: ガイダンス | |
2 | 2: ダブルケアとは | |
3 | 3: 熱田区における子育て支援&ダブルケア支援 | |
4 | 4: ダブルケアラーの経験世界を知る | |
5 | 5: ダブルケアラーの支援ニーズと現状 | |
6 | 6: 様々な意識啓発コンテンツ | |
7 | 7: 企画検討 | |
8 | 8: 企画立案 | |
9 | 9: 担当分け | |
10 | 10: 制作①レイアウト | |
11 | 11: 制作②準備 | |
12 | 12: 制作③見直し | |
13 | 13: デモ発表・再検討 | |
14 | 14: 完成発表 | |
15 | 15: 振り返り | |
16 | 16: 定期試験期間 | |