【講義概要】
本演習は、「減災福祉まちづくり」をテーマに学習します。
実際の災害では、被災状況、年齢や性別、病気や障害の有無など様々な要因により、求められる支援、配慮すべき環境は一人ひとり異なります。災害支援では、こうした人々の多様性を理解しなければ、被災者の状況はさらに悪化してしまいます。そのためには、地域に住む一人ひとりの「減災」への意識、主体性を高めることが不可欠です。演習では、様々な視点から「減災福祉まちづくり」への理解を深め、平常時や災害時、または地域活動に主体的に貢献できる人材となるための思考力、行動力を養います。
この演習の受講を希望する人は、春学期開講の「減災福祉まちづくり学」を受講することをおすすめします。
Teams授業時のチームコード:9db6crx
本授業は本学CP(カリキュラムポリシー)に則り、「まちづくり学」「まちづくり演習」「上級まちづくり演習」の3段階で構成されている授業プログラムの第2段階となります。
また、本授業では演習への取り組みを通じて、本学DP(ディプロマポリシー)における思考力、判断力、表現力を養うこと、またグループ活動などを多く取り入れ、主体性、多様性、協働性を高められるよう構成しています。
※COC地域志向科目
【学習到達目標】
地域の情報を収集するなかで、災害被害を想定でき、被災者の困りごとの把握とそれを解決する手段を考え、実行に移すことができるとともに、日常的に減災福祉のためのまちづくりプログラムを立案することができる人材を育成することを目標とします。
【履修上の注意】
1.第1回目のガイダンス時に履修者を確定します。よって、第1回目を欠席すると履修登録はできません。
2.直近の地域課題によって、取り組む具体的なテーマを確定します。
2.日時は調整しますが、授業を時間外に振り返る可能性があります。多忙すぎる人や心身の健康に自身のない人は参加が難しいかもしれません。
3.グループワーク、プレゼンテーション、ロールプレイングなど、基本的に演習形式ですすめますので、積極的な参加が必要です。単に出席しているだけでは、成績評価に結びつきませんので、十分注意してください。
4.受講希望者が多数の場合は、「減災福祉まちづくり学」あるいは「ボランティア演習」を履修済みの人を優先、GPAと履修状況を総合的に勘案して受講者を決めます。
授業時間外で取り組んでもらう課題もあるので、意欲のある学生の受講を期待しています。
【事前準備学習】
下記の参考文献や日常的にテレビ・新聞・雑誌で本テーマとかかわる記事やニュースを入手しておいてください。そうすると講義の理解も深まります。
専門用語が授業中に出てきますので、わからない場合は事前事後に各自で言葉の意味を調べるなどして、理解を深めておいてください。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 適宜、レジュメを配布します。 |
参考書 | 『防災ゲームで学ぶリスクコミュニケーション』 矢守克也・吉川肇子・網代剛 ナカニシヤ出版 2005 『被災地デイズ:時代QUEST』 矢守克也編著 弘文堂 2014 『減災と市民ネットワーク~安全・安心まちづくりのヒューマンウェア~』 三舩康道 学芸出版社 2012 『12歳からの被災者学:阪神・淡路大震災に学ぶ78の知恵』 土岐憲三・河田恵昭・林春男監修 日本放送出版協会 2005 適宜、参考文献を紹介します。 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
まちづくりの前に、授業づくり。授業への参画(70%)、提出課題(30%)を目安に総合的に評価します。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 1: ガイダンス | |
2 | 2: 減災に関する基礎知識 | |
3 | 3: さまざまな減災・防災意識啓発ツールを体験する | |
4 | 4: 瀬戸市の災害リスクー地震、風水害ー | |
5 | 5: 瀬戸市の減災対策 | |
6 | 6: 避難生活について | |
7 | 7: 避難生活を考える➀:疑似体験の準備 | |
8 | 8: 避難生活を考える➁:疑似体験の実施 | |
9 | 9: 疑似体験のふりかえり | |
10 | 10: 要配慮者への支援 | |
11 | 11: 避難行動支援➀:高齢者 | |
12 | 12: 避難行動支援➁:障害者 | |
13 | 13: 避難行動支援のふりかえり | |
14 | 14: 課題の検討と提案 | |
15 | 15: まとめ | |
16 | 16: 定期試験期間 | |