【講義概要】
我が国を含む諸外国の文化を,前半は,オーケストラ音楽作品を中心にそこで描かれる人間模様やこれまでの社会に果たして来た役割を考える。後半では,声や楽器による世界各国の民族音楽などに視野を広げ,多様な文化的様相を紹介する。時代別に追うのではなく,エピソード的に扱うことで興味・関心を深め理解に役立てたいと考える。また,子供たちの貧困や移民問題,人種的差別問題等も絡めて音楽文化の様相を見ていく。
【学習到達目標】
成熟した市民としての基礎的な教養の修得に資することを目標とし,オーケストラや様々な表現方法を通して我が国及び諸外国それぞれの人間や社会に,音楽が果たしている役割について理解することができる。
【履修上の注意】
講義では音楽を視聴する機会が多くある。私語等で他の受講者の集中を妨げることが無いよう留意すること。また,講義形式であるので,受け身的になることなく積極的な姿勢で授業に取り組むことを望む。
【事前準備学習】
事前はとくにない。事後は講義内容で興味を持ったことについて, URLをもとに調べたり実際のコンサートに出かけたりすること。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 教科書はない。授業の度に必要資料を配布する。レポート作成時に利用できるよう各自でファイル保管しておくこと。 |
参考書 | 『オーケストラの音楽史』 パウル・ベッカー/松村哲哉訳 白水社 2013 『国家と音楽家』 中川右介 七つ森書館 2013 『世界でいちばん貧しくて美しいオーケストラ』 トリシア・タンストール/原賀真紀子訳 東洋経済新報社 2013 『未来をはこぶオーケストラ~福島に奇跡を届けたエル・システマ』 岩井光子 汐文社 2017 参考書・音源等は,授業ごとに紹介する。 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
授業中の小レポート・討議・態度等50% 学期中の課題レポート50%
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | オーケストラと若者(ベネズエラ) | |
2 | オーケストラと指揮者(ドイツ) | 「ベルリン・フィル デジタル・コンサートホール」www.digitalconcerthall.com/ja/home |
3 | オーケストラと作曲家(ロシアの場合) | |
4 | 古典派のオーケストラ(オーストリア) | |
5 | オペラのオーケストラ(イタリアなど) | |
6 | 市民社会のオーケストラ(フランス,ドイツなど) | |
7 | 国民的オーケストラ(チェコ,フィンランド,ノルウェー,ロシアなど) | |
8 | 音楽が熱狂を生み出す(イギリス,バルト三国など) | |
9 | 政治と音楽(ロシアからソビエト連邦またロシアへ) | |
10 | 祈りと音楽(アフリカ,アメリカなど) | |
11 | 世界に発信する音楽(日本からフランス,オーストリアなど) | |
12 | 声の音楽(モンゴル・アメリカ・インドネシア・スイス・ブルガリア) | |
13 | 言葉と音楽(韓国・中国・日本) | |
14 | 踊りの音楽(ブラジル・スペイン・アイルランド・アフリカなど) | |
15 | 課題レポート作成 | |
16 | まとめ | |