【講義概要】
この授業は、対面(面接)授業と非対面授業を隔週で実施し、非対面授業を、 Teamsを活用した基本型授業(教材提示・課題提出)で実施します。Teamsのチームコードは5gk9959です。履修者は必ずコードを授業に先立って、入力しておいてください。
1980年代後半から、日本で生活する外国人が増えてきた。不況や東日本大震災の影響で若干数は減った後、再び増加した。2019年度は人手不足解決のため、外国人材の導入をはかった。2021年は東京オリンピックで外国人が増える見込みだったが、外国人観光客を入れない旨、決定があったので、コロナ過で、新規入国外国人は増えていない。ただし、在留在日外国人の増加に伴い、日本社会は多文化社会となってきた。
そうした状況において、異なった文化的背景を持った人々の文化を尊重し、権利を保障し、共に生きるという「多文化共生」という理念・施策が重要になってきている。本講義においては、そうした多文化社会の現状、成立の歴史・背景を考える。
授業の予定は概ね、次のとおりである。
まず、在日外国人の概況を統計を通じて把握する。中でも近年話題になった外国人材導入の流れ、そして、留学生、技能実習生の受け入れ問題を触れる。次いで、在日コリアン、結婚移民ーフィリピン人について、取り上げ、在日外国人について、理解を深めていく。そして、多文化共生について、説明する。その後、オーストラリアの多文化主義に触れ、移民受け入れの進んだ国と比較していく。以上を通じて、日本の多文化共生について、理解に努める。
※COC地域志向科目
【学習到達目標】
①受講生は日本における外国人の概況について、説明できる。
②受講生は在日外国人に対する差別や人権の蹂躙について、説明できる。
③受講生は多文化共生とは何かを理解し、その実現のため、何が必要か、説明できる。
【履修上の注意】
継続的に授業に参加すること。
私語・遅刻厳禁。 授業中の携帯電話の使用は固く禁じる。
Teamsを使った授業では授業時間帯を使って、教材を読み、DVD、事前作成のパワーポイントをみていく。
【事前準備学習】
日ごろから在日外国人に関する新聞記事、ニュースを確認してほしい。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | -教科書は、登録されていません。- |
参考書 | 『国際結婚と多文化共生―多文化家族の支援に向けて』 佐竹眞明・金愛慶 明石書店 2017 『在日外国人と多文化共生』 佐竹眞明編著 明石書店 2011 『在日外国人』 田中宏 岩波書店 2013 『フィリピン―日本国際結婚』 佐竹眞明・メアリーアンジェリン・ダアノイ めこん 2006 『変革する多文化主義へ:オーストラリアからの展望』 塩原良和 サピエンティア 2010
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指定図書 | 『一覧』 |
【評価方法】
平常点30%、その他平常小テスト、レポート試験等70%。