【講義概要】
「法律」というものを皆さんは自分とは遠いもの、あるいは関係が薄いものと感じるかもしれません。しかし、意識しているか否かにかかわらず、私たちが普段に何げなく行っている活動も法的な側面をもっています。スーパーで買い物をすることや病院で診察を受けること、授業後や休日にアルバイトをすることもその一つの例です。このように、法律は皆さんの日常生活は法律とは切っても切れない関係にあります。
そこで本講義は、日常生活で行う活動や生じうる問題など日常生活における具体的な場面を想定して、それらの活動や問題に「法」という視点から光を当てることをテーマとします。本講義では、まず、法を学ぶ上で必要となる基礎的な知識について説明します。次に、暮らしの中で直面しうる問題に対する法的なアプローチ方法について理解を深めます。そして、これらのことを前提として、受講者の興味・関心のある問題を取り上げ、それら問題を法的に分析・検討することとします。
なお、本講義は、法学部ディプロマポリシーにおける「人間、社会、文化、自然等に関する幅広い知識」、「法律学における基礎的知識の体系的理解およびその応用力」を身に着け、「実社会で生起する様々な法的課題を正確に理解し、解決策を考える力」を養うことを目的とします。また、本講義は、本学カリキュラムポリシーにおける<NGU教養スタンダード科目>に位置づけられます。
【学習到達目標】
・私たちの生活が法律との密接に関係していることを理解すること
・日常生活の中から法的問題を発見できるようになること
・身近な問題について法的観点から分析 ・考察する力を身につけること
【履修上の注意】
・毎回、レジュメ等の必要な資料は配布する予定です。
・私語など他の受講生に迷惑をなる行為をする学生に対しては、厳しく対処します。
・「六法」は必ず持参すること
・非対面授業はアプリケーションによるTV会議システム(Teams等)を使用して実施します。
・本講義のチームコードは「ibpv1yd」です。
【事前準備学習】
・授業後に、配布資料などを見直し、復習をしてください。
・普段から法律に関する新聞やニュース等の報道に注目してください。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 特に指定しません。
必要に応じて、授業中に適宜紹介します。
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参考書 | -参考書は、登録されていません。- |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
原則として学期末試験(状況次第では期末レポート)によって評価します。
但し、授業中にリアクションペーパーの提出を求め、成績評価の際に加点します。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | イントロダクション:「法律」とは何か? | |
2 | 日常生活の中の出来事と「法律」 | |
3 | 契約と法:契約締結の強制?―NHK受信料判決 | |
4 | 労働と法(1):ブラック企業、ブラックバイト | |
5 | 労働と法(2):働き方改革関連法 | |
6 | 選挙と法:一票の格差、選挙権の制限 | |
7 | アクシデントと法:責任を負うのは誰?―認知症高齢者や児童が起こした事故の民事責任 | |
8 | 平等と法:男女平等 | |
9 | 家族と法(1):結婚―夫婦別姓 | |
10 | 家族と法(2):親子―嫡出否認権、親権 | |
11 | 社会保障と法:遺族補償年金 | |
12 | 医療と法:尊厳死、安楽死 | |
13 | 犯罪と法(1):あおり運転 | |
14 | 犯罪と法(2):少年法 | |
15 | ソーシャルメディアと法:SNSにおける法律問題 | |
16 | 定期試験期間 | |