名古屋学院大学シラバス


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【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
5限【教養】日本国憲法春A名古屋 21長尾 良子AO1306

【授業情報】

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講義概要

本学のディプロマポリシーは、「敬神愛人」の精神に基づき、社会の発展に貢献できる人材を育成することを教育目標としていますが、この「日本国憲法」の授業では、日本の国内法の最高法規である憲法を通して、現在の日本社会の状況について考えていきます。憲法に関する基本的知識を体系的に身に付け、論理的思考力等の技能を身に付けること、成熟した市民として社会生活に必要な教養の獲得を目標とします。
 まず、人権が国の仕組み(統治機構)によって、どのように実現されるシステムであるのかを考察します。実際の裁判例などを通して、日本社会で生起する様々な課題を正確に理解し、日本国憲法の視点から解決策を考えていきます。終盤は、憲法改正論議の中で焦点とされている諸問題(憲法9条の平和主義、自衛隊、沖縄米軍基地他)について、多角的に考察を深めます。「日本国憲法」の授業を通して、自分が主権者であるという主体性の自覚や、日本社会の多様性を理解した上で、他者と協働して問題解決に向けて行動していくことをめざします。



【学習到達目標】

➀ 日本国憲法の基本構造(立憲主義、人権保障、統治機構等)について理解すること。
➁ 実社会で生起する憲法訴訟について学び、時事問題を分析し解釈することができること。
➂ 社会の現実の問題と日本国憲法とがいかに関連しているのかを理解し、グローバル化時代の主権者として多角的な視点を持つようになること。



履修上の注意

1.この授業は、対面(面接)授業と非対面授業を隔週で実施し、非対面授業を、Teamsの使用とCCSを活用した課題提出を併用して実施します。 「Teamsの招待コード」: 8p08x0z 
2.授業は、教科書にそって進めますので、教科書『新・どうなっている!日本国憲法 第3版』は全員準備して下さい。
3.参考書の『ポケット六法-令和3年版』は、各自の裁量に任せます。他の出版社の六法を使用しても、またはインターネット上のWEB六法を用いても、または図書館などで学習してもよいです。詳細は、第1回の授業で説明します。
4. 対面授業にもノートパソコンを持参して下さい。
5.教員免許にも関連する科目なので、遅刻・欠席は原則しないようにして下さい。(やむを得ない場合は除きます、その場合は代替措置があります。)    



【事前準備学習】

1.授業のふりかえり(復習)をしておくこと。
2.次回の授業範囲の教科書『新・どうなっている!日本国憲法』の該当部分を事前に読んでおくこと。
3.時事問題についての理解を深めるため、ニュースや新聞に目を通し、時事問題に関心をもつこと。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書『新・どうなっている!日本国憲法 第3版』 上脇博之他 法律文化社 2016年
参考書『ポケット六法 令和3年版』 佐伯仁志・大村淳志編編集代表 有斐閣 2020年
指定図書一覧

評価方法

平常点(75%)-各授業ごとに授業課題をCCSなどから提出してもらいます(5点×15回)と定期試験(25%)の合計で評価します。



【講義テーマ】

回数テーマテーマURL
1授業のガイダンス、近代憲法から現代憲法へ
2憲法の歴史: 日本国憲法の構造、基本原理、憲法と法律の関係
3基本的人権総論: 幸福追求権(憲法第13条)、法の下の平等(憲法第14条)、判例の学習方法
4日本国憲法の人権保障と世界人権宣言の人権保障の比較、人権ゲーム
5人権の享有主体: 人権の主体、未成年、外国人の人権
6自由権−1−: 思想・良心の自由、信教の自由・政教分離原則
7自由権−2−: 学問の自由、表現の自由、集会・結社の自由、国民の知る権利
8自由権−3−: 経済的自由権、人身の自由、教育の自由、教育を受ける権利
9社会権: 教育を受ける権利、生存権、労働基本権、労働組合
10平和主義−1−: 平和的生存権、憲法9条、集団的自衛権の行使
11平和主義−2−: グローバル社会における日本の安全、国際貢献
12統治機構: 国会、内閣、裁判所、三権分立、違憲審査制度
13憲法改正: 武力の重視か地球憲法9条の可能性か
14地方自治: 地方再生とエネルギー問題
15授業のまとめ: AIと憲法、まとめと質問
16定期試験期間