【講義概要】
本講義は、本学の建学精神である「敬神愛人」が目指すところの理解を深めるために、キリスト教の信仰の基礎であるイエス・キリストの生涯を学ぶことを目的とする。講義では、キリスト教の正典である『聖書』を教科書として用いるが、そのなかでも、イエスの生涯を記す四つの福音書のうち、『ルカによる福音書』に焦点を合わせる。当該の書物は、イエスと出会った人々が「主なる神を讃美する」者となり、また「放蕩息子」や「良きサマリア人のたとえ」など、人が愛されることで救われる具体的な例話に富んでいる。神を敬う謙遜さと、人を愛する心を、当該福音書が伝えるイエスの生涯から学び取りたい。
【学習到達目標】
イエス・キリストの生涯を学ぶことを通し、神という存在のとらえ方(神観)、および人間観を培う。そのために、講義を通して、「イエスが説く神(神の国)」、「イエスが示す人への愛」の2点から、イエスの人物像のおおまかなイメージを映し出す。全講義を終えたところで、「イエスがなにをした人か、なにを語った人か」を自分なりの言葉で語れるようになりたい。
【履修上の注意】
・10回の出席を求めます。やむを得ない欠席の際は、別に課題を提示しますので、それに答えることで、評価します。
・全講義をとおして、講義中に一回、質問をしますので、これにペーパーないしメール(リモート)で答えていただきます。なるべく、単なる感想に終わることなく、「自分の言葉や行動が新しくされた」と思えること、期待を抱けるようになったことを答えていただきたいと思います。
・講義中の質問を歓迎します。質問の内容によっては、評価に追加点を加えます。
・CCSを活用した基本型授業と TV 会議システム(Teams 等)を併用して実施します。
・teamsでのチーム名と招待コードは以下のとおりです。
【月3三輪恵愛】キリスト教概説1
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【事前準備学習】
・講義中、次回の講義で中心となる教科書(聖書)の箇所を予告するので、必ず一読してきてください。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『聖書(新共同訳)』 共同訳聖書実行委員会 日本聖書協会 1987 |
参考書 | 『現代聖書注解スタディ版ルカによる福音書』 T.W.ウォーカー,住谷眞訳 日本キリスト教団出版局 2009 『イエスと出会う‐福音書を読む‐』 アルベール・アリ,シャルル・シンガー,木崎さと子監修,原田葉子訳 教文館 1997 『視点を変えて見てみれば19歳からのキリスト教』 塩谷直也 日本キリスト教団出版局 2019 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
次の三つの項目についてそれぞれ評価し、割合に応じて合算します。
①授業への積極的姿勢、チャペル出席及び講義ごとのレポート提出(40%)
②講義での質問への返答(30%)
③期末考査(30%)
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | ガイダンスとチュートリアル | |
2 | 「終わり」から始まったキリスト教 | |
3 | イエスの誕生と子供時代 | |
4 | 荒れ野の誘惑 | |
5 | 福音、神の国のよい知らせ | |
6 | 奇跡の価値は? | |
7 | 十二弟子を招くイエス | |
8 | あなたの隣人は誰ですか? | |
9 | イエスのマネーセンス | |
10 | テーブルマナーはしとやかに | |
11 | わたしはあなたを絶対に見捨てない | |
12 | 子供を愛するイエス | |
13 | 裏切りの弟子たち | |
14 | 受難、そして十字架へ | |
15 | 復活の朝を目指して | |
16 | 定期試験期間 | |