【講義概要】
本講義は、大学ディプロマポリシーに掲げる「人類の平和と福祉を希求する精神」の基礎となる「人間、社会、文化、自然等に関する幅広い知識を身に付けている」ことを達成するために、カリキュラムポリシーに掲げる「成熟した市民として必要な教養の獲得」の一環として、わたしたち人間および人間文明の歴史を、地球史的観点から概説するものである。
高校までの「世界史」がとりあつかうのは、文字通りの歴史、すなわち、文字や口承等によって記録された文字通りの「歴史」が主である。しかし、拡大した人間活動が地球環境全体に影響をあたえる現代において、人類の未来を考えるためには、人類以前まで時代をさかのぼって、地球史の一部として歴史をとらえる必要がある。
本年度は、昨年から続くコロナ禍を踏まえ、人類と感染症の歴史に重点をおいて人類史を振り返り「新しい生活」のあり方を考える礎とする。
【学習到達目標】
1)地球誕生から現生人類にいたる人間の進化史の概要を説明できる。2)人類と感染症の相互作用の観点から世界史を説明できる。3)これらの知識や理解にもとづき、ウィズ・コロナ、ポスト・コロナ時代の「新しい生活様式」を主体的に構築できる。
【履修上の注意】
※この授業は毎週対面(面接)授業を実施し、非対面授業チームは自宅にて Teams で受講します。
※Teamsの招待コード: kq5jq1k
※いっけんよくわからない内容、自分の実生活にはあまり関係ない内容だと感じても、「とりあえず興味をもって」授業に臨んでください。また、教員の講義内容をうのみにせず、自分の頭で納得できるまで考えてください。納得できないことは質問してください。
【事前準備学習】
受講前には常にシラバスを確認し、講義と関係するトピックについて各自で資料を探すなどして予備知識を得ておくこと。受講後には、授業で紹介した文献等を読み、主体的に学びを深めること。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 教科書は使いません。適宜参考資料を提示したり紹介します。 |
参考書 | -参考書は、登録されていません。- |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
平常点・授業態度(50%)と期末レポート(50%)で評価する。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | ガイダンス・シラバスの確認 | |
2 | 地球の誕生 | |
3 | 生命の誕生と進化 | |
4 | 人類の進化 | |
5 | 現生人類の拡散 | |
6 | 農耕・牧畜の開始 | |
7 | 古代文明の成立 | |
8 | ユーラシア古代帝国の成立と東西交流 | |
9 | 「新大陸の発見」と近代世界システムの成立 | |
10 | 植民地開発と感染症 | |
11 | 世界戦争と感染症(1)〜第一次世界対戦とスペイン風邪〜 | |
12 | 世界戦争と感染症(2)〜抗生物質と生物兵器〜 | |
13 | 経済発展と感染症〜天然痘の撲滅〜 | |
14 | 生物多様性と感染症〜新興感染症・COVID19〜 | |
15 | 「新しい生活様式」 | |
16 | 定期試験期間 | |