【講義概要】
幼稚園教育は、幼児期の特性をふまえ、環境を通して行うものである。また幼稚園教育において育みたい資質・能力及び幼児期の終わりまでに育ってほしい姿の中で、特に協同性、道徳性・規範意識の芽生えについては領域「人間関係」とも深く関わっている。これらの基本をふまえ、領域「人間関係」のねらいと内容について理解する。さらに乳幼児の発達を理解し、子ども同士の関係や保育者の役割についてDVD視聴や模擬保育等の実践を通じて学ぶ。さらに保育の実践事例から、具体的な保育構想を持つことができるようにする。
【学習到達目標】
幼児の発達や学びの過程を理解し、具体的な指導場面を想定して、保育を構想する方法を身に付ける。
・領域「人間関係」の特性や幼児の体験との関連を考慮したDVD視聴や、手遊び、パネルシアター等の教材の活用法を理解し、保育の構想に活用することができる。
・模擬保育とその振り返りを通して、保育を改善する視点を身に付けることができる。
・領域「人間関係」の特性に応じた保育実践の動向を知り、保育構想の向上に取り組むことができる。
【履修上の注意】
この授業は第1回、第2回をccsを活用した基本型授業(教材提示・課題提出)で実施する。第3回以降は対面授業を実施する。対面授業は講義が基本であるが、可能であればグループ討議や発表も取り入れるので、自ら進んで参加すること。
授業内での体験が人間関係を学ぶ基本となるので、自らを振り返る姿勢を大切に授業に臨んでほしい。
【事前準備学習】
幼稚園教育要領、幼保連携型認定こども園教育・保育要領のねらい及び内容「人間関係」を読んでおくこと。
指定した教科書の次回の授業範囲を事前に読んでおくこと。
生活の中で出会った子どもの姿をエピソードとして記録しておき、授業の予習や復習に役立てること。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『事例で学ぶ保育内容 領域人間関係』 無藤隆 萌文書林 2018 |
参考書 | 『幼稚園教育要領』 文部科学省 フレーベル館 2017 『幼保連携型認定こども園教育・保育要領』 内閣府 フレーベル館 2017 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
グループワークへの取り組みや発表 10%
授業終了後のワークシート提出 30%
平常点 10%
定期試験 50%
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | ガイダンス 幼児教育の基本 | |
2 | 幼稚園教育要領の領域「人間関係」について | |
3 | 親との出会いと関わり | |
4 | 保育者との関わり | |
5 | 子ども同士の関わり (グループワーク) | |
6 | 遊びの中での関わり①イメージの共有 | |
7 | 遊びの中での関わり②試行錯誤 | |
8 | 遊びの中での関わり③いざこざ | |
9 | 遊びの中での関わり④ (模擬保育) | |
10 | 異年齢での関わり 気になる子への関わり | |
11 | 指導計画について | |
12 | 集団の中での役割①協同性を育む | |
13 | 集団の中での役割②道徳性、規範意識 | |
14 | 小学校との接続 | |
15 | 幼児教育の現代的課題と人間関係 | |
16 | 定期試験期間 | |