【講義概要】
この科目は、幼稚園教諭免許一種の取得に必要な教科目である。
本講義では、幼児期に健康な心と身体を育て、自ら健康で安全な生活を作り出す基礎的な生活習慣や態度を身につけることの意義について理解を深め、幼稚園における健康指導の方法を習得することを目的としている。
幼児期は、身体の発育・発達が著しい時期であるとともに、生涯にわたり健康で心豊かに暮らしていくための基礎を培う大事な時期である。このことを十分に理解し、身体発達と健康に関わる知識を学び、幼稚園における具体的な指導法を身につける。
また、現代における子どもの健康に関わる問題について調べて発表すること、生活習慣や安全に関わる指導にふさわしい教材を作成して発表することを通して、課題解決の方法を能動的に考えていく。
【学習到達目標】
1.幼稚園教育要領における領域「健康」のねらい及び内容を理解し、幼児期の発達特性や健康な生活に必要な習慣・態度を身につけることの重要性を理解する。
2. 基本的生活習慣や安全教育、運動遊びの指導法及び活動の評価の仕方について理解する。
3. 幼児期の発達に即した情報機器及び教材活用法を理解し、幼児の体験との関連を考慮して活用する方法を身につける。
【履修上の注意】
講義概要にあるように、課題解決の方法を能動的に考えていくために、普段から幼児期の健康に関する情報を収集するように努める。また、グループで討議したり、調べた内容を発表したりする活動があるので、遅刻や欠席をしないようにする。
【事前準備学習】
次回の授業範囲をテキストによって予習し、専門用語の意味を理解しておくこと。また、授業後に配布資料やテキストにより学習内容を復習しておくこと。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『保育内容健康 第2版』 春日晃章、松田繁樹、中野貴博 編 みらい 2018 |
参考書 | 『幼保連携型認定こども園教育・保育要領/幼稚園教育要領/保育所保育指針(原本)』 内閣府・文部科学省・厚生労働省 チャイルド本社 2017 『幼稚園教育要領解説』 文部科学省 フレーベル館 2018 『保育所保育指針解説』 厚生労働省 フレーベル館 2018 『保育所保育指針 幼稚園教育要領 幼保連携型認定こども園教育・保育要領 解説とポイント』 汐見稔幸・無藤隆監修 ミネルヴァ書房 2018 『幼児期運動指針』 文部科学省 文部科学省 2012 |
指定図書 | 『幼児期運動指針ガイドブック : 毎日、楽しく体を動かすために』 幼児期運動指針策定委員会 [著] サンライフ企画 2013.2 『幼児期運動指針実践ガイド : よくわかる!今すぐはじめる!』 日本発育発達学会 杏林書院 2014.4 |
【評価方法】
1)定期試験 30%
2)小レポート 20%
3)グループ発表 20%
4)教材作成および模擬保育 30%
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 幼稚園教育要領における領域「健康」のねらい及び内容 | |
2 | 幼児期の発育・発達と幼児期運動指針 | |
3 | 基本的動作の発達1 平衡系・移動系・操作系動作の発達 | |
4 | 基本的動作の発達2:手先の動作の発達 | |
5 | 幼児の遊びと遊びに含まれる基本的動作 | |
6 | 基本的動作の評価の観点 | |
7 | 幼児期に獲得すべき基本的生活習慣 | |
8 | 安全教育と安全管理 | |
9 | 健康・安全に関する指導の計画と教材作成の考え方 | |
10 | 基本的生活習慣・安全指導に関する教材作成:情報機器による資料収集 | |
11 | 基本的生活習慣・安全指導に関する指導案の作成(グループワーク) | |
12 | 基本的生活習慣・安全指導の模擬保育(グループワーク) | |
13 | 模擬保育の振り返りと指導のあり方について | |
14 | 現代の子どもの生活と体力の問題1:資料収集、グループ討論、発表用PPT作成 | |
15 | 現代の子どもの生活と体力の問題2:全体発表、情報機器の活用 | |
16 | 定期試験 | |