【講義概要】
本講義では経済学の初学者に向けた、ミクロ経済学の基礎的な理論・考え方を学習する。
19世紀の偉大な経済学者であるアルフレッド・マーシャルが「経済学は、日常生活における人々を研究するものである」と記したように、経済学の目的は、社会における人々、企業、政府の経済活動が、それぞれにどのような影響を与えているかを分析し、その本質をつかむことにある。
経済学の基礎は大別すると「ミクロ経済学」と「マクロ経済学」に分類される。本講義の目的は、このうち「ミクロ経済学」の理論や考え方について学習することで、①モノの取引(売買)がどのような仕組みで行われているか、また、②その結果人々、企業、政府にはどのような利益や損失が発生するのかを考察できるようになることである。
講義内では、一部応用的な内容として、マーケティングの分野に関係する「弾力性」や、会計・ファイナンス分野に関係する「課税」の影響など、他の分野とリンクするものも取り扱う。
本講義は商学部の教育目標に則り、以下の能力を養成するものである。
・ビジネスを考えるうえで必要となる経済学の知識について、現実の事例をあげながら学習し、理論的な背景と思考力を養成する。
【学習到達目標】
①モノの取引(売買)がどのような仕組みで行われているか
②その結果人々、企業、政府にはどのような利益や損失が発生するのか
の2点について考察できるようになること。
【履修上の注意】
講義中に適宜解説するが、2次関数などを用いるため、数学についてある程度復習しておくこと
講義中の私語等については平常点から減点を行う
【Teamsの招待コード】
fowgd2i
この授業は、対面(面接)授業と非対面授業を隔週で実施し、非対面授業を、アプリケーションによるTV会議システム(Teams等)を使用して実施します。
【事前準備学習】
次回の授業範囲を予習し、疑問点を整理しておくこと
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『『マンキュー入門経済学 (第2版)』』 N.グレゴリー.マンキュー 東洋経済新報社 2014 |
参考書 | -参考書は、登録されていません。- |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
・原則として、定期試験及び平常点で評価する。
・非対面授業時における平常点・授業への取り組みについては、Teams講義への参加履歴やMinutePaper等の取り組みによって判断する。
※ただし、感染状況によっては評価方法を大きく変更する場合がある。その際は講義中に指示するので、よく確認すること。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 経済学の原理~ミクロ経済学編~ | |
2 | 経済学者としての考え方 | |
3 | 相互依存と交易からの利益 | |
4 | 市場と競争① 需要 | |
5 | 市場と競争② 供給 | |
6 | 市場と競争③ 市場均衡 | |
7 | 需要と供給の弾力性 | |
8 | 政府の政策と効果① 価格規制と税金 | |
9 | 政府の政策と効果② 税の帰着 | |
10 | 市場の効率性① 消費者余剰 | |
11 | 市場の効率性② 生産者余剰 | |
12 | 市場の効率性③ 税の効率性・公平性 | |
13 | 市場の失敗と政府の役割① 外部性の影響 | |
14 | 市場の失敗と政府の役割② 外部性と公共政策 | |
15 | まとめと練習問題 | |
16 | 定期試験期間 | |