【講義概要】
本講義は、経済理論で使用される数学の基礎知識を習得させ,スムーズに上位科目の「経済数学」に進ませ、もって中級レベルまでの文献を読み通すのに十分な数学知識を身につけてもらうことを意図している。
本講義の受講生は1年生を想定しているから、高校数学からの連続性には十分配慮して、特に高校時代に数学ⅡB・数学Ⅲを履修していない学生にも理解しやすいものとなるよう、随時図解と計算例を交えながら説明するとともに,多数の計算問題を解いてもらうことで,真面目に取り組んだ受講生なら講義の終わる頃には経済理論で出くわす数学に対するアレルギー(恐怖)を解消してもらえることを願っている。
【学習到達目標】
①金利計算ができること
②基本的な数列の計算ができること
③初等的な関数の導関数を求められること
④ラグランジュ乗数法を用いて簡単な制約条件付き最適化問題を解けること。
【履修上の注意】
①この授業は、対面(面接)授業と非対面授業を隔週で実施し、非対面授業はCCSを活用した基本型授業(教材提示・課題 提出)で実施します。
②この講義では、数学的論理を追う忍耐力と計算練習を自らの手で行う努力が必要とされます。
③講義資料はCCSにアップされるので、必ずダウンロードしてよく読むこと。
④課題には真剣に取り組み,CCSを通じて提出すること。その後提示される解答をチェックして知識の確認と定着を確実な ものとすること。
【事前準備学習】
講義テーマに相当する高校の数学の教科書を復習しておくこと。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 特に指定しないが、講義ノートがCCSにアップされるので、必ずダウンロードして何度も読み返すこと。ただし、講義ノートは、当面、暫定版であるから、少しずつプリントアウトすること。
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参考書 | 『微分・積分入門』 山口恭 コロナ社 1978 『悩める学生のための経済・経営数学入門』 白田由香利 共立出版 2009 『経済学で出る数学 ワークブックでじっくり攻める』 白石俊輔 日本評論社 2014 『経済数学』 入谷 純・加茂 知幸 東洋経済新報社 2016 『新テキスト経済数学』 水野 勝之 他 中央経済社 2017 『経済数学入門』 丹野忠晋 日本評論社 2017 『経済系のための微分積分』 西原 健二 他 共立出版 2018 |
指定図書 | 『一覧』 |
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 経済学と数学 | |
2 | ベクトルの和、差、内積 | |
3 | 余弦定理 | |
4 | 関数と逆関数 | |
5 | 数列 | |
6 | Σの用法と数列の和 | |
7 | 利子率の計算 | |
8 | 関数の極限値と連続性 | |
9 | 微分と接線 | |
10 | 微分の公式 | |
11 | 合成関数の微分法 | |
12 | 微分の経済学への応用例 | |
13 | 等高線の傾き | |
14 | ラグランジュ乗数法(1) | |
15 | ラグランジュ乗数法(2) | |
16 | 定期試験期間 | |