【講義概要】
この講義の目的は、受講生諸君に会計学における情報のベースとなる簿記(複式簿記)とはどのようなものであるかについての基礎的な知識および技法を身に付けてもらうことにある。
現代社会では、個人・会社・公益法人・NPO法人などが経済活動を行っているが、その活動内容を把握し、報告し、より優れた活動方針を決定するときには、会計報告が必要不可欠である。また、国民の義務である適切な納税も会計報告をもとに決定される。さらに、最近よく「ITにより企業競争を勝ち抜く」という表現がみられるが、これは「会計情報をすばやく有効に利用し、戦略を立て、企業活動を行う」、と言う意味で使用されている。また銀行が、企業に融資するかを決定するときも会計報告は重要な判断材料である。
このように私たちの生活は会計と切り離すことはできない。ただ、諸君の中には会計を専門的に学習するのではなく、経営、情報などを学習する人も少なくない。そこで、「簿記入門」で学んだ知識をもとに、簿記によって表現される会計情報の基礎について学習する。
【学習到達目標】
簿記・会計について、基本的処理・事項を理解することである。
【履修上の注意】
・遠隔授業:CCSを活用した基本型授業(教材提示・課題提出)で実施します。
ただし、諸般の事情により、必要に応じて授業実施方法について変更する場合があります。
・下記の講義・テーマについては、予定通りに進行しない場合があります。
・このチームコードを入力して下さい【xe9tg87】
【事前準備学習】
春学期履修科目である「簿記入門」の内容にも大きく関わってくるため、「簿記入門」の履修事項についても復習しておくこと。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『会計学の基本 ―基礎から現代の会計―』 加藤盛弘・志賀理・上田幸則・川本和則・山内高太郎・豊岡博 森山書店 2013年 |
参考書 | 『現代の会計学 第3版』 加藤盛弘 森山書店 2002年 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
試験および授業への取り組みの姿勢(授業中の態度等)を総合的に評価する。
私語や規定時間以上の遅刻・途中退席等、授業態度不良者とみなした場合は失格とすることもある。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | ガイダンス | |
2 | 会計とは(体系) | |
3 | 会計の目的 | |
4 | 貸借対照表・損益計算書の概観 | |
5 | 損益計算書 | |
6 | 費用・収益の認識基準 | |
7 | 貸借対照表①流動資産:当座資産 | |
8 | 貸借対照表②流動資産:棚卸資産 | |
9 | 有価証券 | |
10 | 固定資産 | |
11 | 繰延資産 | |
12 | 負債 | |
13 | 引当金 | |
14 | 資本および純資産 | |
15 | まとめ | |
16 | 定期試験期間 | |