【講義概要】
本講義では、中学校社会科歴史的分野を中心に、その目標・内容・方法・評価と明らかにする。また中学校社会科の成立から現在までの歴史教育と「歴史的見方・考え方」、「歴史的思考力」「歴史認識」についてとそれらを育成する方法、後半では、単元計画・学習指導案の作成を行い、学習過程・学習形態・学習方法の面から検討し、模擬授業を通して、単元と本時の授業の関連、本時の展開の適否についても考察する。
【学習到達目標】
・中学校社会科歴史的分野の歴史、基本概念とその育成方法を理解する。
・中学校社会科歴史的分野の目標・内容・方法・評価を理解する。
・歴史の教材開発ができ、単元計画と学習指導案が作成できる。
・模擬授業を通して単元と本時の関連、本時の展開の適否を考察することができる。
【履修上の注意】
・受講に際し、A4版ファイル(色・綴じる形式は自由)を用意し、配布資料をファイリングしておくこと。
・授業を欠席した場合、その回の授業についての学習や配布資料の入手は受講生本人の責任において行うこと。
非対面授業週の講義につきましては、CCSを活用した基本型授業とTeamsを併用して実施します。
【Teams招待コード】 igi8ywl
【事前準備学習】
【受講前】 毎回課題を出すので、しっかり調べて所定の用紙にまとめる。
【受講後】 授業内容を復習し、分からないことについては、次の授業時に質問し確認する。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『中学校学習指導要領解説 社会編』 文部科学省 東洋館出版社 2018 春学期と同じテキストです。 |
参考書 | 『社会科教育事典』 日本社会科教育学会 ぎょうせい 2012 『中学校社会科教育』 社会認識教育学会 学術図書出版社 2014 『究極の中学校社会科-歴史編-』 伊藤純郎 日本文教出版 2013 『21世紀の教育に求められる「社会的な見方・考え方」』 江口勇治 帝国書院 2018 『中等社会科21世紀型の授業実践』 井田仁康・伊藤純郎・唐木清志・國原幸一朗・栗原久・國分麻里・須賀忠芳 学事出版 2015 参考書については授業中に説明する。 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
試験結果(30%)、単元計画・学習指導案の内容(10%)、ワークシートや課題の内容、模擬授業(60%)より総合的に評価する。
【フィードバック】 ワークシートや課題については、授業後速やかに評価して次の授業で、よい事例と改善点を説明する。単元計画と学習指導案は、受講生とメールのやり取りを行い、添削して再提出してもらい、完成させていく。模擬授業については、受講生にもコメントしてもらい、その結果を教員が整理して本人に知らせる。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 歴史教育の歴史 | |
2 | 社会科歴史的分野の目標・内容・方法・評価 | |
3 | 歴史的思考力、歴史的見方と考え方 | |
4 | 歴史認識と歴史意識 | |
5 | 歴史の授業分析 | |
6 | 映像を用いた授業 | |
7 | 歴史の教材開発と資料 | |
8 | 博物館にて教材開発 | |
9 | 単元計画の作成 | |
10 | 学習指導案の作成 | |
11 | 古代史・中世史のとらえ方(模擬授業1) | |
12 | 近世史のとらえ方 (模擬授業2) | |
13 | 近代史のとらえ方 (模擬授業3) | |
14 | 現代史のとらえ方 (模擬授業4) | |
15 | 歴史総合 | |
16 | 定期試験期間 | |