【講義概要】
本講義では、中学校社会科と高等学校公民科の「理解・説明」重視の授業と「問題解決」重視の授業を、目標・内容・方法・評価などの観点から解説する。また主権者教育、法教育、経済教育、金融教育、社会保障教育、環境・エネルギー教育の分野から実践例を取り上げて解説する。さらに、学習過程・学習形態・学習方法を考慮して既に作成した単元計画・学習指導案を検討するとともに、単元と本時の授業の関連、本時の展開についても、模擬授業を通して考察する。
【学習到達目標】
・中学校社会科公民的分野と高等学校公民科の「理解・説明」重視の授業と「問題解決」重視の授業の目標・内容・方法・評価を理解する。
・主権者教育、法教育、経済教育、金融教育、社会保障教育、環境・エネルギー教育の目標・方法・内容を理解する。
・単元と本時の学習の関連を検討し、模擬授業を通して学習指導案の振り返りができる。
【履修上の注意】
・本科目受講前に、春学期開講する「社会科・公民科教育法1」を履修・単位取得しておくことが望ましい。
・受講に際し、A4版ファイル(色・綴じる形式は自由)を用意し、配布資料をファイリングしておくこと。
・授業を欠席した場合、その回の授業についての学習や配布資料の入手は受講生本人の責任において行うこと。
非対面授業週の講義につきましては、CCSを活用した基本型授業とTeamsを併用して実施します。
【Teams招待コード】 b7b53rj
【事前準備学習】
【受講前】 毎回課題を出すので、しっかり調べて所定の用紙にまとめる。
【受講後】 授業内容を復習し、分からないことについては、次の授業時に質問し確認する。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『中学校学習指導要領解説 社会編』 文部科学省 東洋館出版社 2018 『高等学校学習指導要領解説 公民編』 文部科学省 東京書籍 2019 春学期と同じです。 |
参考書 | 『公民教育事典』 日本公民教育学会 第一学習社 2009 『社会科教育事典』 日本社会科教育学会 ぎょうせい 2012 『中学校社会科教育』 社会認識教育学会 学術図書出版社 2014 『公民科教育』 社会認識教育学会 学術図書出版社 2013 『究極の中学校社会科-公民編-』 猪瀬武則 日本文教出版 2012 『21世紀の教育に求められる「社会的な見方・考え方」』 江口勇治 帝国書院 2018 『中等社会科21世紀型の授業実践』 井田仁康・伊藤純郎・唐木清志・國原幸一朗・栗原久・國分麻里・須賀忠芳 学事出版 2015 参考書については、授業時に紹介する。 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
試験結果(40%)、ワークシートと学習指導案の内容・グループワークへの参加・情報機器の活用(50%)、模擬授業(10%)より総合的に評価する。
【フィードバック】 ワークシートや課題については授業後速やかに評価して次の授業でよい事例と改善点を説明する。模擬授業については、受講生もコメントを書き、その結果を教員が整理して本人に知らせる。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 学習目標の立て方、学習過程の組織化 学習形態と学習活動 | |
2 | 社会科・公民科の授業分析(1)(理解・説明を重視する授業) | |
3 | 社会科・公民科の授業分析(2)(問題解決を重視する授業) | |
4 | 社会科の授業分析(1)(「対立と合意」を軸として) | |
5 | 社会科の授業分析(2)(「効率と公正」を軸として) | |
6 | 公民科の授業分析(「幸福・正義・公正」を軸として) | |
7 | 主権者教育-目標・内容・方法・評価 | |
8 | 法教育-目標・内容・方法・評価 | |
9 | 経済教育-目標・内容・方法・評価 | |
10 | 金融教育-目標・内容・方法・評価 | |
11 | 板書計画と発問 | |
12 | 社会保障教育-目標・内容・方法・評価 (模擬授業1) | |
13 | 環境・エネルギー教育-目標・内容・方法・評価(模擬授業2) | |
14 | 時事問題の教材化(模擬授業3) | |
15 | (模擬授業4)と振り返り | |
16 | 定期試験期間 | |