【講義概要】
統計は日常生活でも、学問の場面でも、あらゆるところに見られる。統計的な考え方に親しんでいない人は、単純な印象によって誤った判断をしてしまうことがある。この講義では、いわゆる統計学の専門的な事柄ではなく、日常的に用いられる統計にまつわる数字の扱い方を取り上げ、それに慣れ親しむことを目的とする。それを通して、思い入れに左右されづらい客観的で論理的な思考法を養う。
なおこの科目はカリキュラムポリシーの「成熟した市民として必要な教養の獲得」を目標としており、ディプロマポリシーの関連項目は以下のとおりである。
知識・技能
1) 人間、社会、文化、自然等に関する幅広い知識を身に付けている。
3) 情報収集・分析力、論理的思考力等の技能を身に付けている。
思考力・判断力・表現力
1) 実社会で生起する様々な課題を正確に理解し、それぞれの学問領域に即して解決策を考えることができる。
2) 他者に対して、自分の考えを口頭や文章によって的確に伝えることができる。
【学習到達目標】
統計において数字がどのように扱われるかに親しみ、単純な印象によって誤った判断をせぬよう、落ち着いて考える習慣を身につけることを目標とする。平均値など統計的な数字の意味(使用する際の注意点)や、込み入った状況での確率の意味などを理解し、適切に扱えるようになること、論理的な議論を構成できるようになることが目標である。
【履修上の注意】
2021.9.1変更あり・要確認
変更点
(1)成績評価は毎回の提出物とCCSレポート「まとめの期末課題」により総合的に評価する。
(2)第1回授業内容を「教材BOX」に既にアップしてあるので、必ず事前に確認すること。
特に何かの教科書に沿った授業ではないので、毎回授業に出席し内容を十分に理解するように努力すること。なおもちろん数式を用いた内容となるので、数式の扱いには慣れている必要がある。
講義がオンラインの場合、対面の場合とも、毎回CCSを通じて講義資料を提供するので、予習をして臨み、指示に従って課題を提出すること。講義終了後にはまとめ直した講義資料もCCSを通じて提供する予定である。課題提出の方法はその都度指示する。
ただし、諸般の事情により、必要に応じて授業実施方法を変更する場合がある。
【事前準備学習】
グラフを描く、確率を計算するなどの高校レベルの基礎知識を復習しておくことが望ましい。また、日頃から時事的な問題に、現れる数字に注意して、興味をもって接していること、そして毎回の講義とその復習において、物事をいろいろな視点から懐疑の目をもってじっくり考えるという姿勢を保つことが望ましい。
毎回CCSを通じて講義資料を提供するので、予習をして臨み、講義終了後の講義資料を確認して復習および課題提出をすること。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | -教科書は、登録されていません。- |
参考書 | -参考書は、登録されていません。- |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
期末試験100%(但し対面での期末試験ができなくなった場合には毎回の提出物とまとめのレポートで平常点100%で評価する)
2021.9.1付記
履修上の注意に述べたように、感染拡大状況に鑑み、期末試験は行わず、CCSレポート「まとめの期末課題」とそれ以外の提出物等の総合評価とする。(形式としては「平常点100%」ということになる。)
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 根拠と結論 | |
2 | 平均などの代表値の扱い | |
3 | グラフ、分散、標準偏差 | |
4 | パーセンテージ | |
5 | おかしな数字の扱い方 | |
6 | 全体数の影響 | |
7 | 広告の誇大表現 | |
8 | 中心極限定理と推定 | |
9 | 相関と相関係数 | |
10 | 相関と因果 | |
11 | データに対する姿勢 | |
12 | 統計的検定 | |
13 | ベイズ確率 | |
14 | モンティ・ホール問題 | |
15 | 訴追者の誤謬等 | |
16 | 定期試験期間 | |