名古屋学院大学シラバス


                シラバス

シラバス 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
3限オペレーションズリサーチ秋A名古屋 23程 鵬CT3311

【授業情報】

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講義概要

 オペレーションズリサーチ(OR: Operations Research)は運営研究とも呼ぶことがあるが、「筋のとおった方法」を用いて問題を解決するための「問題解決学」と解釈される。ここで、問題とは「何か困っている」ことを指す。ORは問題の分野を選ばないという横糸的性格を持っているため、大手企業でも中小企業でも、商店でも農家でも、金融でも行政でも、生産工場でもサービス業でも、様々な分野でOR手法による問題解決を行なっている。よって、多種多様な仕事現場に現れる様々な問題を上手くて効率よく解決するためにはORの知識を習得する必要がある。とりわけ、企業経営、プロジェクト企画管理など様々な実務現場では科学的な手法が求められている現代社会において、「ORできる」人材が強く求められている。
 本講義では、よく知られている有効なOR手法を幾つか選んで論ずる。具体的にいうと実社会によく現れている典型的な経営問題を解決するためのOR手法(例えば、線形計画法、動的計画法(最適性原理)、日程管理計画法、意思決定理論など)を解説し、Excelを用いた実践的なOR手法を学ぶ。
 これらのOR手法を理解するには数学知識が要求されるため、文系の学生に難しいと言われている。これを解消するために授業で解説したOR手法において、具体的な実例問題を提示し、OR手法によってその問題を解決するための演習(すなわち、Excel VBAマクロによるシミュレーション)を行うことによりOR手法の意味、正当性、有効性などを深く理解させる。
 本講義ではパソコンを使った実習形式で授業が進むため、講義の進捗状況に応じて講義内容の調整(増減、順序入れ替え)を可能とする。



【学習到達目標】

◆実社会問題を解決するためのOR手法を身に付けること 
◇MS-ExcelによるOR手法の実現方法を身に付けること
◆計算機による実社会問題の解決能力を身につけること



履修上の注意

◇ファイルを保存するためにUSBメモリを持参して受講すること
◆Windows、MS-Excelなどがある程度使いこなせるスキルが要求されるため、このスキルを有していない学生が各自でそれを補習すること。
◇欠席した講義の内容を各自で補習して次の授業に臨むこと

この授業は、対面(面接)授業と非対面授業を隔週で実施し、非対面授業をCCSを基本的に活用した基本型授業(教材提示・課題提出)で実施します。なお、TV会議システム(Teams等)を使う場合もあります。



【事前準備学習】

◇予告した授業内容を教科書で予習すること
◆授業で完成できなかった課題を次回の授業までに望むこと
◇授業中,理解できていなかった部分を教科書や配布資料を読んで理解すること



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書『経営情報処理の実践』 梶田ほか 同文舘出版 2012,4
参考書『オペレーションズ・リサーチ-システムマネジメントの科学-』 貝原俊也 オーム社 2004,12
『オペレーションズ・リサーチ』 木下栄蔵 工学図書 1995,6
『問題解決のためのオペレーションズ・リサーチ入門』 高井栄造、真鍋龍太郎 日本評論社 2000,4
その他、OR分野に関する書籍が数多く出版されている。
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

評価方法

平常点:70%
期末試験:30%



【講義テーマ】

回数テーマテーマURL
1ガイダンス+ORとは?
2線形計画法Ⅰ(LP概論)
3線形計画法Ⅱ(LP応用例の紹介)
4線形計画法Ⅲ(Excelソルバーを用いたLPによる実社会問題解決演習)
5線形計画法Ⅳ(理解度確認小テスト)
6動的計画法(DP、最適性原理)
7数理計画法とは(理解度確認小テストも含む)
8日程管理計画法:PERT概論
9日程管理計画法:PERT応用例の紹介
10日程管理計画法:PERTによる実社会問題解決演習
11日程管理計画法に関する総括(理解度確認小テストも含む)
12意思決定法:AHP概論
13意思決定法:AHP応用例の紹介
14意思決定法:AHPによる実社会問題解決演習
15講義総括(理解度確認小テストも含む)
16定期試験期間