【講義概要】
キリスト教概説として、まず『聖書』における中心部である「新約聖書」について学んでいきます。
『聖書』は、世界最大の宗教であるキリスト教(キリスト教会やキリスト教主義学校など)の正典です。また世界における永遠にわたるベストセラーまた古典です。さらに、西洋文化の基礎であるだけでなく、近年はアジア、アフリカなどでも急増して読まれています。それゆえ、 『聖書』は“The Book”とも呼ばれています。この『聖書』は、「旧約聖書」と「新約聖書」から構成されています。
春学期に学ぶ「新約聖書」は、キリスト教会やキリスト教主義学校(本学も含む)などの正典(「新約聖書」と「旧約聖書」)中の正典です。この中の中心人物として、“イエス”と“パウロ”が挙げられます。イエスは神の(最愛の)子・救い主(王)と呼ばれています。またパウロは、初代教会におけるイエスの最大の直弟子(証人)すなわち使徒と言われています。こうしたイエスとパウロについて、「新約聖書」における注目すべきトピックを通して学んでいきます。彼らに学びつつ、私達は各自それぞれの人生また生死の永遠なる土台(岩なる土台)についての重要なメッセージを与えられることを願っています。講義の15回のそれぞれのテーマとしては、下記のとおりです。
【学習到達目標】
「新約聖書」、特にその中の代表であるイエスとパウロを通して、各自の人生・生死の永遠なる岩なる土台について、言い換えれば、人生・生死のまことの、確かな、模範的な、永遠なる愛について、持続的な関心が与えられていくことを目標とします。
またその結果、本大学の建学の精神の「敬神愛人」(イエスの代表的教え)を深く覚えて、大学のチャペルや教会の礼拝にも、またさまざまな慈善的活動にも自由に参加できるようになって下さい。
【履修上の注意】
『聖書』(「新約聖書」+「旧約聖典」)は、本講の教科書ですので、毎回必ず用意して下さい。
『聖書』の中心部の「新約聖書」は、今からおよそ2000年以上も昔に証しされ記されてきた、歴史的・世界的に代表的な“古典”です。古典であるがゆえに、昔の時代背景において生まれたものなので、現代の私達には理解しがたいことも多々あります。その一助として、名画を毎回のプリントに掲載します。また聖書にまつわる数多くの映画の中からわかりやすいものを1-2本鑑賞してもらいます。楽しみにしてください。
また、質問などありましたら、各授業の終わりやCCSの質問などに遠慮なく聞いてみて下さい。
【事前準備学習】
『聖書』の中の「新約聖書」に、多少なりとも読んで親しむようにしておいて下さい。特に、イエスについての4つの「福音書」や最初の弟子たちについての「使徒言行録」やその後続のパウロの13の手紙などを読んでおくと、講義もより理解しやすくなると思います。
また、毎回配布していく講義用プリントは期末定期(レポート式)試験の時(今回は無し)の参考資料として活用してもらいたいので、大事に保存していってください。
さらに、 上記のように『聖書』は“The Book”と呼ばれていて「本の王様」ですので、大学時代だけでなく生涯をとおして愛読していってください。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『聖書-新共同訳(ハンディバイブル)-(本学のキリスト教講義で共通のもの)』 日本聖書協会 上記の『聖書』は、私のすべてのキリスト教についての授業において共通の教科書です。各自が毎回必ず用意して下さい。他の邦訳聖書も可。 |
参考書 | 『聖書における愛-イエスの愛とパウロの愛』 高見伊三男 春風社 2011年 『2021スタンダード基礎セミナー』 名古屋学院大学基礎セミナー検討会編 名古屋学院大学 2021年 『NGU HANDBOOK 2021』 NAGOYA GAKUIN UNIVERSITY 名古屋学院大学 2021年 『聖書における愛』は、講義の内容と大部分重なりますが、特に新約聖書におけるイエスの愛とパウロの愛に焦点を当てています。
『2021スタンダード基礎セミナー』(名古屋学院大学基礎セミナー検討会編)や『NGU HANDBOOK 2021』(NAGOYA GAKUIN UNIVERSITY)や本学のHPには、本学の基本的精神である「敬神愛人」や「幽玄啓明」などについての紹介が載っています。 |
指定図書 | 『一覧』 |
【評価方法】
平常点(3点/回×15回=45点+授業中の加点(聖書朗読・質問正解等を2点ずつ加点)+チャペル・アワー(本学HPのYouTubeで毎週火曜13:00以降配信:3点ずつのボーナス点を加点:Minute Paperの感想で確認:100-200字内:2回目以上は上書き・再提出)+日本基督(キリスト)教団の諸教会の日曜礼拝(AM10:00頃-)(3点ずつのボーナス点を加点:「教会週報」をもらって送信することで確認:上記1のCCS上欄「メール」でその写真を添付・送信)+定期レポート試験(50点満点)=合計点。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 聖書および新約聖書の概要 | |
2 | イエスの生涯①(KING OF KINGS:一部) | |
3 | イエスの生涯②(KING OF KINGS:二部) | |
4 | イエスの降誕ークリスマスの意味ー | |
5 | イエスの教え | |
6 | イエスの最初の弟子たちおよび弟子の心がまえ | |
7 | イエスのいやしおよび奇跡 | |
8 | イエスの十字架 | |
9 | イエスの復活 | |
10 | イエスの昇天 | |
11 | パウロの回心 | |
12 | パウロの信仰、希望、愛 | |
13 | 聖書の愛①ー父なる神の恩愛 | |
14 | 宗教講演会(山内隆文氏「F.C.クラインーその生涯と敬神愛人」:本学元職員・卒業者) | |
15 | 聖書の愛②ー神の御子の愛/聖書の愛③ー本学の建学の精神「敬神愛人」およびまとめ | |
16 | 定期レポート試験期間 | |