【講義概要】
実社会で学生に求められる力のひとつが「コミュニケーション能力」で、就職の面接時に必ずチェックされます。コミュニケーション能力には、相手に自分の考えを正確に伝える力も含まれます。これを伸ばすためのひとつの方法はプレゼン技術の研鑽です。学部ではプレゼンスキルの向上を目指して「デジタル・プレゼンテーション」をクラス指定科目にしています。パソコンを使ったプレゼンの基本技能と効果的な発表方法をマスターします。具体的には、新入生全員に配付されたノートパソコンで、受講生がPowerPointでスライドを作成・編集できるようにします。次に、プレゼンに必要な事前準備を学び、実際の発表までの手順を覚えます。そして、他人の発表を評価(相互評価)することから自分の発表を振り返ります。最終的に説得力のあるスライドを完成させ、効果的なプレゼンをできるようにします。
授業は実習形式ですが、単なるPowerPointの作業だけでなく、プレゼンに関わる基礎的知識(コンテンツの著作権を含む)や効果的な発表方法を習得することを狙いとします。あわせて、1年生春学期の配当科目なので、パソコンを円滑に操作できるようキーボードの練習をします。タイピングサイトを活用し、目標スコアをクリアできるように指導します。
本講義で学習した技術や知識を完全に自分の「能力」とするためには、大学4年間の心構えが重要です。プレゼン能力の上達には、継続的な実践トレーニングが何より大切です。学部ではゼミを中心に発表する機会が多くなりますので、このような実践を通じて、「デジタル・プレゼンテーション」で学んだ内容を復習し、プレゼン力に磨きをかけてください。また、就職活動において自信を持ってプレゼンに臨めるようになることを期待します。経済学部の「卒業研究発表会」で素晴らしいプレゼンが披露できるような高い志を持ってください。
この授業は、経済学部のディプロマ・ポリシーのうち【思考力・判断力・表現力】「自らの意見・考えを他者に的確に伝え、コミュニケーション・議論の中で自らの改善に活かす力」を養うことを主な目的としています。
【学習到達目標】
毎回、遅刻や欠席をせず、積極的な姿勢で受講できる。
実習や小テストにおいて、十分な準備や復習ができる。
PowerPointの基礎的内容(技術・知識)を完全にマスターできる。
ノートパソコンを使い実際のプレゼンテーションができる。
他人の発表方法を注意深く観察し、よい点を積極的に取り入れることができる。
タイピング技能を向上させ、パソコン操作に自信が持てる。
なお、詳細な達成項目はルーブリックを参照してください。
【履修上の注意】
CCSを活用した基本型授業(教材提示・課題提出)とTeamsを併用して実施します。
反転授業なので、必ず毎回、予習をした上で授業に臨んでください。
授業内容のビデオを視聴し、各自課題に取り組み課題を提出します。
同期型授業(Teams・対面)では、予習課題の解説や演習問題・確認テストなどを行います。
なお、パソコンの実習科目なのでクラスは少人数で構成されます。授業にはノートパソコン一式(本体・電源アダプタなど)が必要です。インストラクターによる丁寧な指導のもとで、CCSの教育支援システム(レポート・MinutePaper・授業理解度調査・自学自習・小テストなど)を利用します。
【事前準備学習】
A 予習
授業前(遅くとも5日前)にCCSから学修範囲と課題が提示される
早めに課題をすべて終え、CCSへ回答(期限を厳守)
B 復習
授業での課題をCCSに回答(期限を厳守)
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『情報利活用 プレゼンテーション PowerPoint 2019対応』 山崎紅 日経BP社 2019 |
参考書 | 『伝わるデザインの基本 増補改訂版 よい資料を作るためのレイアウトのルール』 高橋佑磨, 片山なつ 技術評論社 2016 『2021スタンダード 基礎セミナー』 名古屋学院大学 基礎セミナー分科会編 2021 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
詳細は、ルーブリックによる。
1) 授業態度(出席状況を含む)およびCCSでの課題提出状況
2) CCSによる自学自習と複数回の小テストの成績
3) タイピング技能(最低基準をクリアすること)
4) プレゼンテーション(発表用スライド、発表態度など)
5) プレゼンの相互評価
6) 遅れてしまった受講生のフォロー
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 動画ガイダンス:Stream rubric確認1 | |
2 | 対面でのオンライン授業の準備:Teams | |
3 | プレゼン資料の収集:OneNote スクショ 著作権 | |
4 | 3つのペインとその機能 | |
5 | スライドと適切なレイアウト | |
6 | 発表内容の構成:一覧表示 | |
7 | オンラインでのチーム内発表(1) | |
8 | 対面でのチーム内発表(2) | |
9 | ミニプレの反省、準備とリハーサル rubric確認2 | |
10 | 3つのプレゼン形態 ビデオ作成の指示 | |
11 | リモートプレゼン(1) ダメ出しと相互評価 | |
12 | 対面プレゼン(1) ダメ出しと相互評価 | |
13 | リモートプレゼン(2) 最終ダメ出しと相互評価 | |
14 | 対面プレゼン(2) 最終ダメ出しと相互評価 | |
15 | ビデオプレゼン 完成版 | |
16 | 定期試験期間(到達度の確認:rubric確認3で自己評価) | |