【講義概要】
本講義は、キリスト教を信じた人物の事績について、歴史を追いながら学ぶことを通して、キリスト教が世界に及ぼした影響を客観的に理解することを目的とする。その際、キリスト教概説1で習得したイエス・キリストの人物像や聖書にしるされた言葉が、本講義の理解の助けになることを期待する。
【学習到達目標】
全15回の講義のなかで、各回につき一人の生涯を取り上げる。それぞれの人物の中心的な事績に焦点を定め、その成就に至るまでの起点と経緯に、キリスト教の信仰がどう関わっているか把握する。年代ごとに扱う15名の生涯をとおして、キリスト教の信仰と、それぞれの人物の事績の関連する事柄を発見しながら、キリスト教の世界に対する視点、ならびに人間観の大まかな描写が出来るようになりたい。
【履修上の注意】
・10回の出席を求めます。やむを得ない欠席の際は、別に課題を提示しますので、それに答えることで、評価します。
・全講義をとおして、講義中に一回、質問をしますので、これにペーパーないしメール(リモート)で答えていただきます。なるべく、単なる感想に終わることなく、「自分の言葉や行動が新しくされた」と思えること、期待出来ることを答えていただきたいと思います。
・講義中の質問を歓迎します。質問の内容によっては、評価に追加点を加えます。
・CCSを活用した基本型授業と TV 会議システム(Teams 等)を併用して実施します。
【事前準備学習】
・次回の講義で中心となる教科書(聖書)の箇所を予告するので、必ず一読してきてください。
・取り上げる人物についての、さらに詳しい参考書は、講義中に紹介します。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『『聖書』新共同訳』 共同訳聖書実行委員会 日本聖書協会 1987 |
参考書 | 『『地の塩、世の光-人物で語るキリスト教入門』』 青山学院宗教センター編 教文館 2006 『『キリスト教史上巻-初代教会から宗教改革の夜明けまで』』 フスト・ゴンザレス著,石田学訳 新教出版社 2002 『『キリスト教史下巻増補新版-宗教改革から現代まで』』 フスト・ゴンザレス著,石田学訳,岩橋常久訳 新教出版社 2020 『『キリスト教史』』 C.リンドバーグ著,木寺廉太訳 教文館 2007 『『物語日本キリスト教史‐日米キリスト者群像を辿る‐』』 志茂望信 新教出版社 1998 『『聖書を読んだ30人‐夏目漱石から山本五十六まで』』 鈴木範久 日本聖書協会 2017 事前に提示する参考書は、概説的なものです。一人一人の事績についての適切な参考書は、講義中に紹介します。 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
次の三つの項目についてそれぞれ評価し、割合に応じて合算します。
①授業への積極的姿勢、チャペル出席及び講義ごとのレポート提出(40%)
②講義での質問への返答(30%)
③期末考査(30%)
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | パウロ -十字架に架けられたキリストを伝える- | |
2 | アウグスティヌス -罪を赦す神の愛- | |
3 | アッシジのフランチェスコ -太陽よ、月よ、星よ、鳥よ- | |
4 | マルティン・ルター -信じることで救われる- | |
5 | ジャン・カルヴァン -神を知ることで人間を知る- | |
6 | フランシスコ・ザビエル -大洋を越えて- | |
7 | ジョン・ウェスレー -心を神に向け直して- | |
8 | 内村鑑三 -2つの“J”に仕えるために- | |
9 | D・ボンフェッファー -イエスの招きに応える- | |
10 | 朱基徹 -迫害のなかで信仰を守り通す- | |
11 | 賀川豊彦 -死線を越えて- | |
12 | C.S.ルイス -神の子を信じることと文学- | |
13 | マーティン・ルーサー・キング -わたしには夢がある- | |
14 | マザー・テレサ -神様の手にある道具として- | |
15 | 三浦綾子 -ほんとうの愛へのあこがれ- | |
16 | 定期試験期間 | |