【主題】
地域社会や地域経済に係る諸問題に関して,(1)地域課題発見能力を修得する,(2)地域課題分析能力を修得するという2つの目標を主題として演習を運営していきます.
【指導方針概要】
近年,多くの地域で人口減少や少子高齢化が進み,今後,さらなる衰退が懸念される地域も少なくありません.これに対して,多くの地域において様々な取り組みが行われていますが,中には,一部の利益集団の利益を優先するもので,決して地域創生に繋がらないような事業や行政による補助金の配分等が行われているものもあります.
しかし,他方で,地域住民がお金と知恵を出し合い,これに行政が手助けを行って,真に地域創生に繋がるような事業や取組を実践している地域もあります.
今後,国や地方の財政はさらに厳しさを増すことが推測されますが,本演習では,こうした地域の諸問題について,春学期にはテキストの輪読等により,地域の諸問題の実態を把握することから始める予定です.その後,秋学期には,担当教員の指導の下,地域の諸問題を分析する上で必要な様々な分析手法を学習する予定です.
<春学期の取組>
(1)地域社会や地域経済に関する関するテキストを輪読する.
(2)企業,地方自治体,NPO等から専門家を招聘し対話形式で講義を聴講する.
(3)必要に応じて視察やヒアリングを行う.
<秋学期の取組>
(1)データ分析や産業連関分析等の分析手法の実習を行う.
(2)受講生が着目する地域や企業の地域創生に関する取組の報告を行う.
(3)(1)で学習した手法に基づき,(2)で取り上げた地域や企業の地域創生に関する分析を行う.
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
テキスト | 『地方創生大全』 木下斉 東洋経済新報社 2016年 春学期は上記のテキストを輪読する予定です.秋学期に必要な資料等については,必要に応じて指示を行います. |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【学生に対する希望事項】
単位をきちんと取得しており,ヤル気にあふれ,責任を持って行動できる学生の参加を期待します.
(1)遅刻常習者,無断欠席,報告欠席,課題未提出といった大学生としての最低限のマナーが守れない学生は容赦なく「不合格」「失格」にするので,注意してください.
(2)ゼミ選考個別面接有無については,後日,CCSで連絡します.
(3)担当教員は,2019年度まで所属していた秋田大学においてゼミ生を指導し,秋田県や秋田市等の行政職員を輩出してきました.特に,公務員志望の学生に対しては,就職指導等に関しても何らかの示唆を与えられると思います.