名古屋学院大学シラバス


                シラバス

演習指導概要 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
2限専門基礎演習通年名古屋 42児島 完二EK2101
2限専門基礎演習通年名古屋 42児島 完二EK2101

【授業情報】

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主題

経済学の学士力、および「社会人基礎力」の養成
1. 論文作成のためのPC処理技術の修得:実践的Officeソフトの活用
2. コミュニケーション力の育成:プレゼン技術、レポート作成のための日本語能力の向上
3. ソフトスキルの育成:メモを取る習慣の確立、計画立案と実施、目標達成の振り返りなど
4. 教育イベントへのチーム参加:経済学コア6コンペ、名証株式投資コンテストなど



指導方針概要

 経済学部では4年ゼミでの卒業論文が必須です。しっかりとした卒業論文を書くには、経済学の基礎知識や調査方法(文献・数値データ)だけでなく、多様な能力が必要です。例えば、きちんとした日本語表現、相手に伝わるプレゼンテーション、ゼミの仲間との協働が求められます。さらに、進化する情報ツールをうまく使いこなして、効率的に作業を進めることも大学時代に身につけておくべき技術や能力でしょう。以上は、ビジネスパーソンとして不可欠な技能(社会人基礎力)でもあり、将来の就職活動に大きく影響します。また、就活直前に慌てて取り組んでも、すぐには身につきません。そこで、2年ゼミではアクティブラーニングを通じて、これらの基礎づくりを行います。

 コロナ禍でリモートワークが注目されており、ニューノーマル(新常態)ではテレワークで生産性を上げる能力が求められます。そこで、ゼミでもTeamsなどを徹底的に活用し、ネットツールが自在に扱える社会人の育成を目指します。ゼミ生全員で助け合いながら、社会の要請に応えられるような人材となることを目標にします。オンライン・オフラインのどちらでも対応できるようにします。

 具体的な指導内容は、まず春学期において1年次の学修の振り返りを実施します。現在の自分はどの程度の能力(タイピング・統計処理・学修習慣など)かを確認し、不足している部分を補います。3ヵ月にわたるトレーニングを数値化して、自身の成長をチェックします。そして、成長過程をPowerpointにまとめて発表します。指定のテキストを利用しながら、効果的な発表となるようなスライドを作成できるようにします。

 秋学期は、就職活動にも役立つように現実の経済をアクティブラーニングで学びます。名古屋証券取引所が主催する「名証株式投資コンテスト」のチーム戦に参加し、地元企業や金融の実際に触れます。日本経済や世界経済の動向が、毎日の株価の変動と深く関連していることを体験します。また、株式の仮想売買から企業や業界を研究します。経済学で学んでいる内容が、実際にどのように役立つかを理解します。コンテストへの参加の振り返りは、売買履歴や経済の動きをレポートにまとめる作業で実施します。併せて、日本語能力のトレーニングとして、基本的な日本語文章の書き方から始まり、適切な経済データを図表・グラフとして表現する方法、論理的なストーリー展開、文献の引用方法などを指導します。経済学部の2年生らしいレポート水準まで引き上げます。このプロセスで、Wordの多彩な機能(図表番号・脚注・文書校正・変更履歴など)を使います。また、お互いの文章をチェック(ダメだし)することで、各人の作文能力を養成します。これは就職活動のエントリーシートの書き方にも役立つ内容です。

 一年を通じて経済学の考え方と学修習慣を身につけるため、経済学コア6はゼミ時間の教材として扱います。ゼミ生全員が2年次までの学士力を達成できることを目指します。学内の教育イベントである「ゼミ対抗コア6コンペ」は到達度テストという位置付けとし、皆が結果が出せるよう一緒に頑張るという経験を積みます。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
テキスト『伝わるデザインの基本 増補改訂版 よい資料を作るためのレイアウトのルール』 高橋佑磨, 片山なつ 技術評論社 2016
その他、推奨本は以下の通りです。 『スペースキーで見た目を整えるのはやめなさい ~8割の社会人が見落とす資料作成のキホン』
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

学生に対する希望事項

 ゼミナールでは自分を高めたいと思う「やる気」が重要で、事前のICTの技術・知識は不問です。高い志を持って、ゼミに臨んでください。ゼミの仲間で切磋琢磨することで、今の自分を変えることが可能です。自分を良い方向に変えたいという強い意志があれば、まず行動が変わります。1年間、皆と頑張り続けることで、良い習慣が身につくでしょう。さらに続ければ、自然と性格となります。皆から信頼されて、自分の人生を好転させることができるでしょう。
 最も望ましいのは、「好奇心と情熱」を持っている学生です。これを持って持続して努力すれば、何でも達成できるでしょう。その意味で、インターンシップやボランティア、留学などの体験型学修を推奨します。