名古屋学院大学シラバス


                シラバス

演習指導概要 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
5限演習(3年)通年名古屋 43黒柳 志仁WY3101
5限演習(3年)通年名古屋 43黒柳 志仁WY3101

【授業情報】

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主題

国際文化理解のための視点を学ぶ ―現代世界を読み直す―



指導方針概要

この授業は、対面(面接)授業と非対面授業を隔週で実施し、非対面授業を、アプリケーションによるTV会議システム(Teams等)を使用して実施します。
【Teamsコード】 ja4mbk3

 文化とはどのようにして体験することができるのでしょうか。国際化が進むにつれ、他国から物や情報を取り入れ、国や地域を越えて世界は近くなり、人々の生活習慣、趣味などが似てきます。また物流の発展で外国製品が安価に手に入り、経済もボーダーレスになり、企業活動の場もグローバル化しています。外国で働くこと、外国人とともに働くこと、隣人として迎え入れること・・・それらは国境を越え、どの民族も同化し、画一化していく時代でもあります。しかし一方でグローバル化し、一見同一的になっていく世界の背後にあるのが、「文化」の存在です。文化は、相互の間が近くなればなるほど、それだけ違いも目立ち、理解困難になる側面があります。現代世界は「共存」とは何かを模索しなければならない時代でもあるのです。同じ情報が伝わっていき、世界の共通認識が拡がったとしても、同時にその情報によって異文化も認識されます。現代はその両面を同時に体験せざるを得ない時代でもあるのではないでしょうか。
 そこで本演習では「異文化理解」に焦点を当て、世界から文化を形成する過程で何をインプットし、アウトプットしてきたのか、ヨーロッパと比較しながら日本の文化を考察します。生活習慣、宗教、思想、芸術、音楽など、世界の文化はどこかで互いに影響し合いながら形成されています。自文化を見つめ直すことは、異文化との結びつきや共通性を発見します。国際文化を理解する大きな目的の一つである「現在の自文化」と「現在の異文化」との間のコミュニケーションを図る手がかりを検証していきます。それはビジネス、旅行、留学でも、文化という要素が介在していることを認識して初めて、価値観に親しみを感じ、面白く充実したものとして体験することがあるからです。
 以上の視点から卒業論文に着手し、次のような指導方針で行います。
①情報収集・分析力を身につける(研究課題に関する情報を集め、分析する力)
②プレゼンテーション力を身につける(学んだことを相手に理解しやすく伝える力)
③問題解決力を身につける(問題を認識し、解決のための方法を考察する力)

・異文化理解に関して興味を持てる視点を選び、それを展開して卒業論文を作成することを目標にします。
・卒業論文のテーマについて、視点と考えをまとめてクラスで発表し、それらに基づいて検討を行います。
・留学希望者は、海外滞在中にも通話アプリ(スカイプ)などで卒業論文の指導を行います。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
テキスト-テキストは、登録されていません。-
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

学生に対する希望事項

・就職、大学院進学を希望する者(積極的に指導、支援します)
・比較文化的視点の問いを持っている者
・短期・中期・長期留学の経験者、希望者
・キリスト教文化論、比較宗教論、宗教と平和などの講義を受講し興味を持った者

国際文化演習(黒柳ゼミ)への志願者から10名程度の採用・判定基準(書類選考のみ)は、以下の通りです。
①GPAのみによる上位3名程度
②演習希望動機内容の計画性による上位2名程度
③自己PRにおける性格と大学生活の充実度による上位3名程度
④教員自身が担当してみたい、と感じた学生1名
⑤救済措置(他のゼミではダメになってしまうと判断する学生)1名
※②③④の内、同位の場合は語学関連科目の成績から上位者を採用します(語学検定取得はスコア等を自己PR欄に記載してください)。採用後参加自由ですが、黒柳担当の留学生別科科目で、日本文化を母国語以外で紹介するグループワーク等があり、それらを活用して会話能力を上達させる機会があります。