【主題】
ビジネスにおける異文化対応と客観的指標の活用
【指導方針概要】
【ゼミ概要】
グローバルなビジネスのあり方が各国で定着する中、異文化間におけるビジネスはもはや大企業だけのものではない。ローカルの木材メーカー、個人経営の中華料理屋、デリバリーピザ、車部品工場など、地方の中小企業ですら、海外展開を目指す必要が出てきている。そのような中、異文化間でのビジネスに対応できる「異文化を理解し、そこから価値を創出する人材」が多くの企業で求められており、当ゼミでは、このような人材を養成することを目指している。
【指導内容大綱】
① 身近にある異文化を把握し、理解する
「異文化」とは何も国籍の違いだけを言うのではない。様々な「価値観の違い」が身近な商品・サービス・政策制度、さらには習慣・風習などの形となって現れている。
例えば、「カツ丼」は豚肉を使用するのでムスリムの消費者は購入しないが、「親子丼」は戒律に合うハラール商品であり、近年は親子丼やから揚げなどがムスリム市場進出を果たしている。
☆日本人にとってそれほど差がないと感じるような商品の間にも、このような優位性の違いが存在することを、身近な事例から理解する。
② 「共感」を得るための客観的指標の活用
「価値観の違い」が存在するビジネスにおいて、共通言語を得ることは必須となる。それは、英語という「語学」ではなく、客観的指標を利用した、「誰が聞いても納得できる説明」を行うことである。
例えば、アジアのバイヤーに対して商談を行う際、「この商品は日本産だから安心です。」では、相手は納得しない。「この商品は、○○の試験で△△という結果を得られた良質な商品です。」と説明し、正確な情報をお互いに伝えることで、商談をスムーズに進めることができる。
☆客観的指標を利用して、自分自身で情報収集したり、様々な既存の指標を組み合わせることを実践し、誰に対してもより説得力のある説明ができるよう訓練する。
③ 上記を活かした卒業論文の作成
当ゼミでは、テーマの詳細は問わない(国際的なテーマが望ましい)が、卒業論文は上記のプロセスを用いて作成する。
④ その他ゼミ単位での活動
海外の学生と、学生同士の交流を通じて異文化の理解を深め、そこから掘り起こしたニーズをもとに異文化の顧客に対する商品提案を経験するプログラムなどを計画中。
その他、ゼミ生から主体的に「このような活動がしたい!」という要望があれば、ゼミのテーマを大きく逸脱しない限り、取り入れることを検討する。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
テキスト | -テキストは、登録されていません。- |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【学生に対する希望事項】
【希望事項】
「異文化ビジネス」を受講していると理解が進みやすいとは思いますが、募集はその限りではありません。
「価値観の違い」を乗り越えた新しい価値に辿り着きたい!という人を求めます。
【確認事項】
※ゼミ内容の都合上、PCを利用するため、ノートPCを持参できるようにすること。
※選考は、事前相談を行った者を前提とする。その他何か質問がある場合は都度連絡すること。
【事前相談】
※ゼミ説明会以降、koh@ngu.ac.jpにメールすること。その際に日程調整を行う。
【選考方法】
※事前相談を済ませた者と調整を行い、後日面接を行う。