【講義概要】
本講義では、社会学、なかでも宗教社会学の基礎を身につけ、現代社会における宗教をめぐる諸問題を適切に理解する方法を身につける。まず欧米を事例に社会学における宗教分析がどのようになされてきたかを考察し、次に伝統宗教やスピリチュアリティなど日本の宗教に関わる諸問題を理解し、最後に世界に視野を広げ、仏教とイスラームの基本的な知識を学ぶ。映像資料を活用し、わかりやすい講義を目指す。
本講義は、本学ディプロマポリシーの「知識・技能」における、「人間、社会、文化、自然等に関する幅広い知識を身に付け」ることを目的とする。
※教員の実務経験:(公財)国際宗教研究所宗教情報リサーチセンター研究員
※実務経験をいかした教育内容:
宗教情報リサーチセンターの研究員として勤務した経験を学生に伝えながら、宗教という視点から社会を読み解く方法を身につけさせる。
【学習到達目標】
・宗教によって社会を読み解く方法を身につけ、現代社会における宗教をめぐる諸問題を適切に理解する。
【履修上の注意】
・出席回数が総授業回数の3分の2に満たない場合は「失格」とする。
・授業開始5分後から15分後までに学生証をリーダーにかざした場合は「遅刻」、それ以降は「欠席」とする。
・原則として毎回、CCSのミニッツペーパー機能を使用し、課題の提出をしてもらう。次の授業で解答例を紹介し、解説を行う。
【事前準備学習】
・指示された参考書に事前に目を通しておくこと。
・授業で学んだことを次の授業までに復習すること。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 特に指定しない。 |
参考書 | 『よくわかる宗教社会学』 櫻井義秀・三木英編著 ミネルヴァ書房 2007年 『橋爪大三郎といっしょに考える宗教の本』 橋爪大三郎 ナツメ社 2012年 |
指定図書 | 『一覧』 |
【評価方法】
平常点(40%)、期末試験(60%)により評価する。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | オリエンテーション:講義内容・評価方法について | |
2 | 社会学における宗教分析の視座(1):現代欧米の宗教状況 | |
3 | 社会学における宗教分析の視座(2):宗教と社会の関係理論 | |
4 | 日本の宗教(1):日本の伝統宗教 | |
5 | 日本の宗教(2):伝統宗教の展開 | |
6 | 日本の宗教(3):新宗教の系譜 | |
7 | 日本の宗教(4):カルトの諸相 | |
8 | 宗教を観る(1):ドキュメンタリー鑑賞 | |
9 | 日本の宗教(5):スピリチュアリティの興隆 | |
10 | 世界の宗教(1):仏教のはじまり | |
11 | 世界の宗教(2):大乗仏教 | |
12 | 世界の宗教(3):仏教の展開 | |
13 | 宗教を観る(2):映画鑑賞 | |
14 | 世界の宗教(3):イスラーム | |
15 | 世界の宗教(4):イスラームの現代 | |
16 | 定期試験期間 | |