【講義概要】
21世紀に入り、経済活動の国際化、グローバル化、ボーダレス化、はますます進展している。さらに、経済のソフト化・サービス化、高度情報通信ネットワーク化、規制緩和の進展になどにより、企業活動の様々な分野で変化がおきている。特に流通の変化はめざましく、商品や商品の販売方法、流通システムに大きな変化があらわれてきている。
特に、ヒト(人員)、モノ(商品)、カネ(金融)、情報、技術やノウハウなどは、国境を越えて自由に大規模に移動しており、国家間の垣根はますます低くなっており、全世界を視野に入れて経営活動(ビジネス活動)を行わなくてはならなくなってきている。
そこでこの商学総論では、上記のような変化、進展に対応するために、企業やその他の組織・機関における商品(有形商品、無形商品、サービス、アイデア、など)についての流通に関連した諸活動に関する基礎的な知識を講義する。
講義を受けるに当たっては、テレビ、新聞等で講義テーマに関するニュース、資料の収集を積極的にすること、を望む。
本講義はディプロマ・ポリシーの【知識・技能】における、商学・経営学・会計学における高度な学術理論およびその実践について学修し、企業や産業が直面する問題の本質を正しく理解すること、修得した知識や技能を活用して、商学・企業経営に関する諸問題に対する解決策を探求する能力を身に付けることを目的としている。
【学習到達目標】
実態と全貌や状況などを正しく把握し、変化する状況にいかに対応することが必要か、についての基礎的な知識、理論、戦略を学ぶこと。
【履修上の注意】
授業では学生の発言を求めるため積極的な姿勢が必要となる。
また私語・携帯電話などは他者への迷惑となるので厳しく対処していく。
欠席をした場合の情報収集などは自己の責任において行うこと。
【事前準備学習】
事前にテキストの指定された箇所を読んでおくこと。
事後に学んだ内容についてまとめておくこと。
また、日頃から商業、流通に関わる動向に注意して、興味を持って接していること。
そして、物事を多角的な視点から捉えるようにする姿勢を保つことが望ましい。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『現代の流通論』 尾𥔎眞・岡本純・脇田弘久編 ナカニシヤ出版 2012 |
参考書 | 『新流通論』 青木均 ・石川和男・尾碕眞・濱満久 創成社 2014 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
試験80% 平常点20%(発言・課題)。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 商学の基礎:復習 | |
2 | 消費者と流通①:消費者の分類と購買行動 | |
3 | 消費者と流通②:消費者購買意思決定過程(問題認識・情報探索) | |
4 | 消費者と流通③:消費者購買意思決定過程(代替案の評価・購買・購買後評価) | |
5 | 消費者と流通④:消費者市場の変化と流通の対応 | |
6 | メーカーと流通①:流通機構とマーケチング・チャネル | |
7 | メーカーと流通②:マーケティング・チャネルの設計(長さ・広さ) | |
8 | メーカーと流通③:マーケティング・チャネルの設計(幅・変更) | |
9 | メーカーと流通④:マーケティング・チャネルの管理 | |
10 | 逆流通①:循環型社会と流通 | |
11 | 逆流通②:廃棄物処理の現況 | |
12 | 逆流通③:逆流通の特徴と課題 | |
13 | グローバル化と流通①:流通のグローバル化の特徴 | |
14 | グローバル化と流通②:卸売業のグローバル化 | |
15 | グローバル化と流通③:小売業のグローバル化 | |
16 | 定期試験期間 | |