【講義概要】
本講義では「減災福祉まちづくり」をテーマに学習します。
今後発生が予想される南海トラフ地震や大型台風・集中豪雨に対し、
災害をできるだけ減少させるまちづくりの取り組みである「減災まちづくり」と
社会的に弱い立場にある人々への日常的な取り組みである「福祉まちづくり」を併せ持った
「減災福祉まちづくり」への理解を深めます。
本講義は、「減災福祉まちづくり」に求められる様々な知識・視点・方法について、以下の3部で構成しています。
➀災害・減災に関する基礎知識
過去の災害史、地域における災害リスク、減災対策など
➁減災福祉まちづくりの視点
まちづくりの概念や歴史、、福祉とボランティア、要配慮者(高齢者や障害者、妊産婦など災害時特に配慮の必要
な方たち)への支援の在り方など
③減災福祉まちづくりの展開
まちづくりの主体や手法、減災福祉まちづくりの実践事例など
※教員の実務経験:社会福祉士
※実務経験をいかした教育内容:
長年、福祉や医療の現場でソーシャルワーカーとして従事した経験を活かし、福祉の視点を取り入れたまちづくりの実践について、実務的な事例などを取り入れた講義を行います。
【学習到達目標】
減災福祉まちづくりの体系的な基本学習を通じて、日常的な減災まちづくりへの取り組みや要配慮者に必要な配慮や支援(福祉)といった基本を理解できる人材を育成することを目標とします。
【履修上の注意】
この授業は、遠隔授業:CCSを活用した基本型授業とTV会議システム(Teams等)を併用して実施します。
ただし、諸般の事情により、必要に応じて授業実施方法について変更する場合があります。
非常に身近なテーマであり、他人事ではなく自分のこととしてとらえ、発災時にどう行動するか常日頃考えていることが重要です。そのためには、住んでいるところ、通学ルート、大学及びその界隈がどういう状況になっているのか、情報を持っていてください。
専門用語が授業中に出てきますので、わからない場合は各自で言葉の意味を調べるなどして、理解を深めておいてください。
※本講義では、災害時や被災地の写真、映像などを用いることがあります。
※受講生全員の学習機会を守るため、担当者講義中の私語は禁止します。
【事前準備学習】
下記の参考文献や日常的にテレビ・新聞・雑誌で本テーマとかかわる記事やニュースを入手しておいてください。そうすると講義の理解も深まります。