【講義概要】
*キリスト教美術史* この講義では、キリスト教史を西洋美術史を通して学ぶ。キリスト教美術は長い歴史の中で、ナザレのイエスの生涯と彼の教え、そしてその宗教的世界観をさまざまな形で目に見えるものにしてきた。美術作品は人々の信仰のありさまをうつしだす鏡であり、世界の有名無名の作家たちは、作品を通して自分らの信仰や神への問いかけを表現し、キリスト教の伝統を日々豊かなものにしていったのである。この講義では、イエスの誕生から受難に至るエピソードを美術作品を通して追い、キリスト教美術の「見かた」の基本を歴史的に解説するとともに、テーマごとにキリスト教美術と作品が描かれた当時の社会との関係を考察する。
【学習到達目標】
キリスト教美術史を学ぶことにより、キリスト教史とキリスト教文化についての理解を深める。
キリスト教美術の代表的な図像とシンボルの意味、読み取りかたを学び、作品に表出するキリスト教と社会との関係を読み取ることができるようになる。
【履修上の注意】
遠隔授業:CCS を活用した基本型授業(教材提示・課題提出)で実施する。ここでいう課題とは毎回の授業習得度テスト(ミニッツペーパー)のことである。履修においては教科書(日沖担当の春学期聖書学と同じもの)、聖書を準備すること。毎回3本の音声つきパワーポイントを授業開始前の午前10時30分にCCSの教材ボックスにアップするので、メモをとりながら視聴し、教科書、聖書を読み、内容を理解した上でミニッツペーパーに解答する。ミニッツペーパーは毎回ふたつあり、ひとつめは授業当日12:00、ふたつめは当日13:00にそれぞれ締め切りとする。成績はミニッツペーパー55点(5点x 11回分)、中間テスト15点、期末テスト20点、期末レポート10点、合計100点中の得点で評価する。中間・期末テスト、期末レポートは授業時間中に実施する。質問はCCS上で随時受け付け、授業時間内は電子講義板も活用する。
【事前準備学習】
受講前は、前回のノートを復習し、わからないところ、忘れてしまったところは、音声付きパワーポイントを再度見ておくこと。授業後は、ミニッツペーパーの解答を電子講義板で公開するので、解答を確認し、自分で採点しておくこと。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『名画で読み解く「聖書」』 大島力 世界文化社 2013 |
参考書 | 『聖書・新共同訳』 日本聖書協会 2015 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
毎回実施する習得度テスト55%、中間テスト15%、期末テスト20%、期末レポート10%
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | イントロダクション | |
2 | キリスト教絵画史 | |
3 | 神か人か | |
4 | 弟子たちの物語 | |
5 | イエスの教え | |
6 | イエスの受難 | |
7 | イエスの死と復活 | |
8 | ここまでのまとめと中間テスト | |
9 | キリスト教建築史 | |
10 | 世界の終わり | |
11 | パウロとマリア | |
12 | 20世紀の社会とキリスト教 | |
13 | クリスマスの歴史 | |
14 | まとめと期末テスト | |
15 | 期末レポート・調べ方と書き方 | |
16 | <定期試験実施期間> | |