【講義概要】
*聖書と名画* 聖書は知恵の宝庫であるとともに人類文化にとって豊かなイメージの源泉であり、聖書の名画には神のことばとそれを聴く人間との対話が生き生きと表出している。この講義では『名画で読み解く聖書』(大島力監修)を教科書に用い、そこで解説されている作品を中心にヘブライ語聖書の天地創造から新約聖書イエスの誕生までのエピソードを主題とした、中世から19世紀にかけての西洋・キリスト教の名画をとりあげ、聖書と人間の関わりについて歴史的に考察する。
さらにこの授業では、ユダヤ教、キリスト教、イスラームの聖典としてのヘブライ語聖書の重要性に目を向け、「アブラハムの宗教」「セム語系一神教」をその聖典の観点から比較して学ぶ。
【学習到達目標】
キリスト教の名画を聖書とともに学び、絵のテーマを判別できるようになる。
聖書と図像の知識を使って絵を「読みとく」ことができるようになる。
「セム語系一神教」についての基礎的理解を聖書を通して学ぶ。
【事前準備学習】
毎回のパワーポイントファイルの視聴、ノートをとり、聖書と教科書をしっかりと読み込んで課題をこなし、期限までに提出すること。また、中間・期末テストの際に資料を参照しやすいように、毎回の内容についてのノートを整理しておくこと。