【講義概要】
財務会計とは、株主や債権者など企業外部の利害関係者に対して、企業の財政状態と経営成績を報告することを目的とする。その報告に用いられるのが財務諸表である。
本講義では、貸借対照表、損益計算書、キャッシュ・フロー計算書という財務諸表を中心に、それらの計算書が企業の何を明らかにしているのかを学習する。経営分析の基礎となる収益性、効率性、安全性の視点から、各分析の意味と計算式の構造を理解することを目的とする。
本講義は、ビジネス会計検定試験3級の内容に即したものである。
【学習到達目標】
財務諸表の各計算書ごとの特質を理解することができる。
【履修上の注意】
簿記・会計の基礎知識を持っていることを前提に講義を展開する。
「簿記1~2」、「財務諸表論1~2」を履修済みであることが望ましい。
学習状況に応じて講義計画を変更する可能性がある。
【事前準備学習】
会計および簿記に関心のない者には履修を勧めない。
本講義と並行してビジネス会計検定試験3級の受験を勧める。
状況に応じて学習計画を変更する可能性がある。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『ビジネス会計検定試験公式テキスト3級(第4版)』 大阪商工会議所編集 中央経済社 2019 教科書を購入する意思のない学生は履修しないことを勧める。 |
参考書 | -参考書は、登録されていません。- |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
講義時のミニッツペーパー等の小課題30%と、期末試験70%によって総合的に評価する。
学則の規定を満たしていない者は期末試験の受験資格を失う。
私語や遅刻等、受講マナーの悪い学生は退出及び失格とする。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | イントロダクション | |
2 | 財務諸表の役割と活用方法 | |
3 | 貸借対照表の役割と見方 | |
4 | 損益計算書の役割と見方 | |
5 | 収益性の分析(1) 資本利益率、ROAとROE | |
6 | 収益性の分析(2) 売上高利益率の分析 | |
7 | 効率性の分析(1) 資本回転率の分析 | |
8 | 効率性の分析(2) 売上債権回転率、仕入債務回転率の分析 | |
9 | 安全性の分析(1) 自己資本比率の分析 | |
10 | 安全性の分析(2) 流動比率と当座比率の分析 | |
11 | 生産性の分析(1) 付加価値 | |
12 | 生産性の分析(2) 労働生産性と資本生産性 | |
13 | キャッシュ・フロー分析 | |
14 | 企業間比較分析(1) | |
15 | 企業間比較分析(2) | |
16 | 定期試験期間 | |