【講義概要】
今年度の「特殊会計」では「公会計」を取り扱う。
「公会計」とは、通常の会計学で学ぶ企業を対象とした会計ではなく、「公 おおやけ パブリック」つまり公的部門を対象とした会計をいう。
本講義では、公的組織と私的組織(民間組織)、あるいは非営利組織と営利組織のちがいを、会計の視点から学習する。
また、私たちが納めた税金を使って、国や地方自治体は何を、どのように運営されているのか、自身の住む自治体の情報をインターネットから決算データ等の情報を取得し、財務分析をおこなう。
【学習到達目標】
公会計について理解する。
自治体の財政分析ができる。
【履修上の注意】
簿記・会計の基礎知識を持っていることを前提に講義を展開する。
「簿記初級、中級」、「財務諸表論1~2」を履修済みであることが望ましい。
word、excel、power pointを用いてレポート作成、及びデータ分析の実施技術があることを前提に講義を行う。
学習状況に応じて講義計画を変更する可能性がある
【事前準備学習】
レポート作成、及びデータ分析を実施可能なPCを用意しておくこと。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | -教科書は、登録されていません。- |
参考書 | 『公会計制度の改革 第2版』 亀井孝文 中央経済社 2011年 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
講義時の課題レポートと、期末試験レポートによって総合的に評価する。
なお、講義ごとの課題は、インターネットとexcel、wordを用いて講義時間内に作成、提出することが原則である。
学則の規定を満たしていない者は期末試験の受験資格を失う。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | イントロダクション ~公会計とは~ | |
2 | 非営利組織と営利組織 | |
3 | 非営利組織と会計(1)NPO法人 | |
4 | 非営利組織と会計(2)学校法人 | |
5 | 非営利組織と会計(3)国と地方自治体 | |
6 | 公会計の概念と発展 | |
7 | 改革の実施(1) 世界の公会計 | |
8 | 改革の実施(2) 日本の公会計 | |
9 | 公会計の貸借対照表 | |
10 | 公会計の損益計算書(行政コスト計算書) | |
11 | 連結財務諸表と地方公共団体 | |
12 | 財務分析(1) 伝統的な財政分析 | |
13 | 財政分析(2) 新しい財政分析指標 | |
14 | 財政分析(3) 実践 | |
15 | まとめ | |
16 | 定期試験期間 | |