名古屋学院大学シラバス


                シラバス

シラバス 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
5限【教養】経済学春A名古屋 21萩原 史朗AO1307

【授業情報】

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講義概要

■ 講義の概要
 本講義では,「経済の基本的な仕組み」と「戦後の日本経済の推移」について教養レベルの講義を行う.講義では,まず,様々な経済指標の見方について学習した後,戦後の日本経済の推移について見ていく.次に,金融と財政の仕組みについて学習した後,金融政策と財政政策の役割について考察する.さらに,現在の日本経済における課題である,労働市場の構造変化と所得格差,人口減少と社会保障,財政健全化,地方創生,および,構造改革のあり方等について学習する.
 最後に,講義のまとめとして,「今後,我々はどのような社会や経済を構築することが望ましいと考えるか」,また,「そのような社会や経済を構築するためにはどのような制度設計や政策が必要となるか」について,受講生と議論を行いながら講義を進める予定である.

■ 学部のディプロマ/カリキュラムポリシーとの関係
 本講義は,大学全体のディプロマポリシー『知識・技能』のうち,「人間,社会,文化,自然等に関する幅広い知識を身に付けている.」,『思考力・判断力・表現力』のうち,「実社会で生起する様々な課題を正確に理解し,それぞれの学問領域に即して解決策を考えることができる.」,他者に対して,自分の考えを口頭や文章によって的確に伝えることができる.」を修得することを目的としている.



【学習到達目標】

(1)受講生が戦後の日本経済の推移について説明できるようになる.
(2)受講生が日本経済の現状と課題について説明できるようになる.
(3)受講生が大学生として最低限知っておくべき「経済の仕組み」について理解できるようになる.特に,新聞記事の経済欄の内容をより深く理解できるようになることをベンチマークとする.
(4)受講生が「今後,わが国が,どのような経済や社会を構築することが望ましいと考えるか?」について,自分の意見を理路整然と説明できるようになる.  




履修上の注意

(1)講義は積み重ね方式になっているので,それまでの講義で習ったことが頭に入っていなければ,講義内容がどんどんわからなくなってしまう.したがって,欠席や遅刻等をしないこと.
(2)講義中に講義資料を配布するが,講義資料はところどころ空欄となっているので,講義中にメモを取ること.
(3)講義中の不必要な私語やスマホ等の使用を厳禁する.何度か注意しても同じ行為を繰り返す場合は,大幅に平常点の減点を行う.
(4)受講者の講義への積極的な参加を希望する.クラス内でのディスカッション等を行うことも予定しているので,積極的に発言を行ってほしい.



【事前準備学習】

事前学習:
日頃から新聞を読んだりニュースを見たりしながら経済の仕組みや日本経済に関心を持つこと.

事後学習:
(1) 講義後は,講義資料や参考書の該当箇所を読んで復習を行うこと.
(2)講義後は,講義中に配布する復習問題を活用する等して自宅学習を行い,知識を確実なものにすること.




【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書『特に指定しない』
参考書『入門・日本経済第6版』 浅子和美ほか編 有斐閣 2020年
『日本経済読本第21版』 大守隆 東洋経済新報社 2019年
『日本経済の長期停滞をどう視るか』 菊本義治ほか 桜井書店 2019年
『最新|日本経済入門 第6版』 小峰隆夫・村田啓子 日本評論社 2020年
『現代日本経済 第4版』 橋本寿朗ほか 有斐閣 2019年
『地方創生のための構造改革』 八田達夫・NIRA総合研究開発機構共編 時事通信社 2018年
『日本経済論』 細野薫ほか 中央経済社 2018年
『日本経済論・入門 新版』 八代尚宏 有斐閣 2017年
『日本経済15講』 脇田成 新世社 2019年
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

評価方法

 平常点30点満点(課題の提出等),学期末試験70点満点の合計100点満点で,以下のように絶対評価を行う.

 90点以上の場合 → S,80点以上89点以下の場合 → A,70点以上79点以下の場合 → B,
 60点以上69点以下の場合 → C,59点以下の場合 → D

なお,学期末試験を受験したとしても,6回以上の欠席で「受験資格なし」とするので注意すること.また, 平常点は,数回の講義で,講義内容の概要と分からなかった点・疑問点について記す「コーネル大学式ノート」を取ってもらい,その内容によって評価を行う.



【講義テーマ】

回数テーマテーマURL
1講義の概要と日本経済が抱える課題
2様々な経済指標の見方:GDP,GNI,経済成長率等
3戦後の日本経済(1):高度成長期と安定成長期
4戦後の日本経済(2):バブル経済とバブル崩壊
5戦後の日本経済(3):小泉政権誕生,リーマンショック,政権交代
6戦後の日本経済(4):安倍政権誕生とアベノミクス
7金融の仕組みと日銀の役割
8インフレ・デフレとバブル崩壊以降の金融政策の変遷
9財政の仕組みと政府の役割
10わが国の財政の現状と財政赤字の弊害
11労働市場の構造変化と所得格差
12人口減少と社会保障
13国家戦略特区・地方創生特区と地方創生
14財政の持続可能性をめぐって
15授業総括:今後,我々はどのような社会・経済を目指すのか?
16定期試験期間