名古屋学院大学シラバス


                シラバス

シラバス 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
5限地域ブランド論春A名古屋 22濵 満久CT2351

【授業情報】

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講義概要

 近年、「地方創生」への注目が高まっています。その背景として、深刻化する地方の過疎化や少子化などの環境変化があり、そのような中で地方の自立化が求められるようになっています。従来の経済・文化の東京への一極集中という状況において、今後、地方にとって「縮小」の時代に入るにあたり、「東京」という中央に付随する周辺的な存在のままでは、その存在が埋没してしまいます。だからこそ地方創生として、地域の自立化(自律化)が目指されるようになっています。すなわち、その地域の独自性を見出していくことが重要になりますが、それこそが「地域ブランド」の注目につながっていきます。

 地域ブランドの議論は、地理学や社会学、農学、政治学などさまざまな専門領域からの知見があります。そこで、本講義では主にマーケティング論やブランド論、流通論、商業論の視点から議論を展開していき、地域ブランドの理論、手法、事例を通して学んでいきます。

 なお、授業では講義形式だけではなく、学生の発表など積極的な参加が求められるため、授業を欠席せずに参加し続けること必要です。

 本講義ではディプロマ・ポリシーの【思考力・判断力・表現力】における、実際の企業経営について、自ら課題を見つけて解決していくために必要な思考力・判断力・行動力を身に付けること、自己の課題解決に対する取り組みおよびその成果を論理的に他者に説明することができること、【主体性・多様性・協働性】における、主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度を身に付けることができることを目的とする。

※COC地域志向科目



【学習到達目標】

「当たり前」をあらためて考える視点を養う。
「縮小」の時代というこれまでになかった環境変化において自分自身で考えるための力をつける。
本学のある名古屋市熱田区のブランド化を考える。
自身の身近な地域のブランド化を考える。



履修上の注意

遠隔授業:TV会議システム(Teams)とCCSを活用した基本型授業を併用して実施します。
プレゼンテーションなどの参加型の課題があることから、積極的な姿勢で臨むこと。



【事前準備学習】

次回の授業範囲を予習し、専門用語の意味等を理解しておくこと。
授業内で例示した地域や特産品などの内容を復習として調べておくこと。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書教科書は使用しない。授業内で資料等を提示する。
参考書『地域ブランディングの論理』 小林 哲 有斐閣 2016
『ブランドの誕生』 田村 正紀 千倉書房 2011
『地域ブランド・マネジメント』 電通abic project編 有斐閣 2009
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

評価方法

試験60%、発言など平常点40%



【講義テーマ】

回数テーマテーマURL
1イントロダクション:「地域ブランド論」で何を学ぶか
2マーケティングの基礎
3ビジネス・ブランド論の基礎
4地域マーケティング、エリアマーケティング
5地域ブランドの概念枠組み
6地域ブランドが注目された背景
7地域ブランド・マネジメントの枠組み
8特産品の地域ブランド化
9事例:特産品の地域ブランド化
10場所・空間のブランド化
11事例:場所・空間のブランド化
12地域ブランドと流通・商業
13事例:地域ブランドと流通・商業
14事例:名古屋市熱田区における地域ブランド化の取り組み
15まとめ
16試験期間