【講義概要】
現代において、企業の経営成績や財務状態を適正に把握し、その利害関係者に報告することは、企業ひいては経済社会の合理的で公正な運営のために、不可欠な社会的行為であります。
本講義では、社会的行為としての企業会計を規制する各種の会計諸法令や会計諸基準が指示する、会計諸概念の定義、会計処理方法および報告基準を理論的に分析した上で、現行の財務諸表がどのように作成され、またどのような意味を持つのかを解説するつもりであります。
また、会計の社会化を典型的に示す企業会計制度や企業会計基準の成立や変遷を歴史的に見ていきたい。
さらに、「会計ビッグバン」後の今日の状況についても、時間に余裕があるかぎり言及したい。
【学習到達目標】
簡単な財務諸表の読解・作成ができること。
【履修上の注意】
5月15日以降の授業を3分の2以上出席した者を対象とし、期末試験の他、受講態度・小テスト等により総合評価する。
*下記の【講義・テーマ】は予定であり、必ずしも実行できないことがあります。
【事前準備学習】
1年次の「簿記入門」・「基本会計学」の復習をしておくこと。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『会計学入門』 桜井久勝 日本経済新聞出版社 最新版 |
参考書 | -参考書は、登録されていません。- |
指定図書 | 『一覧』 |
【評価方法】
試験70% 平常点30% (授業態度15%、小テスト等15%)
*正当な理由なく出席率3分の2未満の者は、失格とします。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 会計の意義と目的 | |
2 | 財務会計の構造(1) | |
3 | 〃 (2) | |
4 | 〃 (3) | |
5 | 会計公準と概念フレームワーク | |
6 | 会計基準の成立と意義 | |
7 | 国際会計基準の成立と意義 | |
8 | 企業会計原則の設定と意義 | |
9 | 企業会計原則の「一般原則」(1) | |
10 | 〃 (2) | |
11 | 資産の意義と分類 | |
12 | 当座資産とキャッシュフロー計算書 | |
13 | 棚卸資産(1) | |
14 | 棚卸資産(2) | |
15 | 棚卸資産(3) | |
16 | 定期試験期間 | |