名古屋学院大学シラバス


                シラバス

シラバス 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
1限スポーツ経営管理学春A名古屋 22山田 瞳CS2356

【授業情報】

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講義概要

 多くのスポーツ活動は、集団やチームとして行われます。あるいは、個人で行われる競技であっても、活動の大半はチーム単位で行われます。そして、様々なスポーツチームは、おもに勝利や高い競技成績、親睦・交流や健康増進といった様々な目標をめざして活動しています。
 つまり、スポーツ活動も複数のメンバーが特定の目標をめざして協働する組織をベースとして行われるのです。そのため、より大きな成果を求めたり、合理的に成果を得ようと考えたりするとき、そこにマネジメントが存在しなければならないのです。
 これまでのスポーツチームにおいて、マネジメントがないがしろにされていたかというと、必ずしもそうとはいえません。たとえば、チームの指導者は、自チームの資源である選手や情報をいかに合理的に駆使して勝利をもたらすかを考えていたことは間違いありません。本人に意識されていなかったにせよ、指導者のそのような行為は、マネジメントと呼んでもおかしくないのです。
 このような背景から、この講義ではスポーツ組織における経営管理の諸理論を理解してもらうことから始めます。スポーツ経営の意味、スポーツ経営が目指すもの、スポーツ経営の対象としての顧客、そしてスポーツ経営の主な活動内容である事業について、用語を含めて基本的な考え方を理解してもらいます。後に、学んだ知識を用いて様々なスポーツに関連する組織が合理的に成果をあげていくための方法を考えていきます。
授業方法としては、できる限り双方向のコミュニケーションを多くした授業を目指していきます。また、学生同士でのグループワークを何度か行っていきます。また、毎時の授業で学ぶためのベースとして、10分程度でできる簡単な予習課題を提示します。あらかじめ個々に考えてきたことを、授業でのやりとりの中で発展させ、正しい知識として蓄積していくことをめざします。



【学習到達目標】

総論:スポーツに関連した経営管理の基礎理論を身につける。領域に応じたスポーツ経営の実践スキルを身につける。 
各論:1スポーツに関連する組織集団が合理的に成果を追求するうえで必要なマネジメントの知識と技能を身につける。
2マネジメントの主体としての経営体組織について、その構造と活動の過程を理解する。
3マネジメントの対象としての顧客の概念を理解し、顧客創造の方法について考える力を養う。
4スポーツ経営体が顧客に対して提供するスポーツ・プロダクトの内容を体系的に把握する。
5学んで身につけた知識や技能を用いて、様々なスポーツ現象においてより合理的で効果的な運営の方法を考える能力を養う。



履修上の注意

 受動的に受ける講義でなく、考えを発言したり発表したり、成文化したりする機会が多くなります。積極的に考える姿勢で授業に臨んでください。毎回、解決課題を提示しますので、自分なりにどのような答えが出たかを常に書き留める姿勢で臨んでください。
 講義の内容や進め方は、受講者の皆さんの反応を確認しながら調整・改善していきますので、積極的に質問等を投げかけてください。わからなかったことをわからないままにせず、その場で挙手をして、質問する習慣をつけてください。あるいは、eメール等による質問も受け付けますので、遠慮なく申し出てください。
 講義内でのワークも定期試験も、文章で考えを著す形式が中心となります。基本的な文章表現の技法については、最低限必要な知識やスキルをあらかじめ整えておいてください。試験においては、文章記述上のルール無視や漢字の間違いなどは減点対象になりますので、気をつけてください。



【事前準備学習】

 本講義は、スポーツ現象をめぐる経営管理を題材とします。対象となるスポーツ現象についてある程度の理解が得られていないと、講義内容がよく理解できない可能性が非常に高いと思われます。
 種目やレベルにこだわらず、スポーツの現場の様子を事前に良く把握していてください。 あるいは、ビジネスとしてスポーツに関わる商品やサービスを提供している経営体について、現場を訪れて見学してみるのもよいでしょう。
 さらには、スポーツに関する新聞記事やニュースを広くチェックしておくことをお勧めします。 スポーツに興味関心を持って、情報に関するアンテナを常にのばしておくような心構えで授業に臨んでください。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書『スポーツチームの知識創造』 市野聖治 スキージャーナル社 2013
参考書特にここでは提示しないが、講義の中で適宜提示する。
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

評価方法

学習過程評価と学習成果評価で評価します。
学習過程評価
 ワークシート(3.0×15回) 45%
 課題・レポート・プレゼン  15%
学習成果評価
筆記試験 40%



【講義テーマ】

回数テーマテーマURL
1スポーツと経営学・経営管理学
2スポーツ経営の目的と役割
3スポーツ経営の主体と活動
4スポーツ経営における顧客
5スポーツ経営の内容~スポーツ事業・プロダクトについて
6スポーツ経営の領域−学校体育経営
7学校体育経営のシミュレーション
8スポーツ経営の領域 商業スポーツ経営
9スポーツ経営の領域 ~地域のスポーツ経営
10地域スポーツ経営のシミュレーション
11スポーツ経営の領域 職場(企業)のスポーツ経営
12スポーツの学習指導におけるマネジメント・マインド
13エンターテイメントスポーツのマネジメント
14競技スポーツ集団のマネジメント
15複雑で不確実な環境下のマネジメント指針
16定期試験期間