【講義概要】
本講義は、証券投資における投資価値評価の基本原理、および伝統的な個別証券分析の方法について学習する。
Ⅰ 証券と投資
証券と証券市場、証券投資、および証券分析について概観する。
Ⅱ 評価の基本原理
投資評価の基本となる貨幣の時間価値の概念とその計算方法、また投資評価において考慮しなければならない収益率とリスクに関して学習する。
Ⅲ 債券分析
債券投資においてその価格とその利回りはどのように推定されるか、また利子率の期間構造に関する理論と債券の投資戦略等について紹介する。
Ⅳ 株価指標と投資尺度
株価はどのような要因によって変動されているかを検討し、市場の株価変動を表わす株価指標、投資家の投資選択に用いられる個別銘柄の投資尺度等について学習する。
Ⅴ ファンダメンタル・アナリシス
伝統的な証券分析の一つの方法であるファンダメンタル・アナリシスの分析体系、その考え方に基づいた株式の評価モデル、および財務比率の分析等について学習する。
Ⅵ テクニカル・アナリシス
実務界でよく使われてきた伝統的な証券分析のもう一つの方法であるテクニカル・アナリシスにおいて、その分析方法としてのトレンド分析とパターン分析におけるチャート・リーディングの方法とその限界、およびケイ線の表現方法等を学習する。
【学習到達目標】
証券投資に関する基本的な考え方や理論を徹底的に習得させる。
【履修上の注意】
MS-EXCEL等を用いて投資決定に関する問題を解かなければならないので、指示に従ってノート・パソコンを授業に持参すること。
証券市場論、国際資本市場論を履修した後、本講義を履修することが望ましい。
さらに、秋学期のポートフォリオ・マネジメント論を履修すると、証券投資に関する知識が深まる。
【事前準備学習】
指定した教科書を使って予習をすること。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『入門証券論 第3版』 榊原茂樹・城下賢吾・姜喜永・福田司文・岡村秀夫 有斐閣 2013年 |
参考書 | 『1からのファイナンス』 榊原茂樹・岡田克彦 中央経済社 2012年 『パーソナル・ファイナンス入門』 榊原茂樹・城下賢吾・姜 喜永・砂川伸幸 中央経済社 2006年 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
授業中の小テスト30%、中間試験30%、期末試験40%
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | オリエンテーション、証券と投資 | |
2 | 評価の基本原理(将来価値と現在価値) | |
3 | 評価の基本原理(評価の原理) | |
4 | 債券分析(債券の価格と利回り) | |
5 | 債券分析(利子率の期間構造等) | |
6 | 株価指標と投資尺度(株価変動要因と指標) | |
7 | 株価指標と投資尺度(株式の投資尺度) | |
8 | 中間試験 | |
9 | ファンダメンタル・アナリシス(分析の方法と体系) | |
10 | ファンダメンタル・アナリシス(株式評価モデル) | |
11 | ファンダメンタル・アナリシス(企業分析) | |
12 | ファンダメンタル・アナリシス(財務比率分析) | |
13 | テクニカル・アナリシス(トレンド分析) | |
14 | テクニカル・アナリシス(パターン分析等) | |
15 | テクニカル・アナリシス(ケイ罫線分析等) | |
16 | 定期試験期間 | |