名古屋学院大学シラバス


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【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
1限統計学入門秋A名古屋 21上山 仁恵EK1301

【授業情報】

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講義概要

 みなさんは、経済や社会の様々な集団(集合)や経済・社会の動きの特徴を捉えたいとき、統計データを用います。統計データから様々な統計量を計算し、対象とする集団や集合の特徴を捉えようとします。例えば、みなさんがよく知っている平均値もその1つでしょう。しかし、統計量は平均値だけではありません。平均値のほかにも、中央値や最頻値など、いろいろな統計量があります。そして、集団や集合の特徴を“正確に”捉えるためには、平均値だけでは不十分であり、様々な統計量を用い、あらゆる方面から対象を見る必要があります。
 さらに、平均値の計算は、みなさんがよく知っている、全部の値を足し、サンプルの数で割るという方法だけではありません。みなさんが知っている平均値は「算術平均」と呼ばれるものですが、平均値には算術平均の他にも、加重平均や幾何平均など様々な平均値があります。統計データには、様々な性質のデータがあり、そのことを認識した上で、各統計データに適した統計量を用いなければ、対象とする集団や集合の特徴をミスリーディングしてしまう可能性があります。間違った解釈や判断の下で適切な行動を取ることはできません。
 この講義では、様々な統計量の概念、及びその計算ができるようになり、統計量を用いて、いろいろな対象について適切な解釈や判断ができるようになることを目標とします。なお、本講義で用いる数学の知識は、四則演算(足し算、引き算、割り算、掛け算)と平方根(ルート)のみであり、卓上電卓を用いて計算します。数値計算は苦手と思う人もいるかもしれませんが、簡単な数字を用い、丁寧に計算過程を示し、みなさんにはゆっくりと計算して貰います。
 なお、この授業は、経済学部ディプロマ・ポリシー【知識・技能】のうち「経済学の基礎的専門知識や分析ツールを使いこなすことができる」、及び「経済社会が抱える様々な課題に対する関心と問題意識を持つことができる」を主な目的としています。



【学習到達目標】

様々な統計データを用い、表やグラフの作図、及び基本的な統計量を算出し、様々な対象について適切な解釈や判断ができるようになることです。



履修上の注意

講義ではほぼ毎回エクセルを用いるため、ノートパソコンの持参とCCS(インターネット)の接続環境を確認して下さい。



【事前準備学習】

エクセルのシート上での四則演算、関数を用いた計算、グラフの作成がスムーズにできるようにしておいて下さい。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書特になし
参考書講義内で提示する
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

評価方法

エクセル演習課題60点(毎回実施)、期末試験40点の計100点満点中60点以上で単位を付与します。なお、6回以上の欠席で失格とします。



【講義テーマ】

回数テーマテーマURL
1ガイダンス(統計学を学ぶ必要性)、及び基本統計量(平均値、中央値、最頻値など)の理解
2ヒストグラムと度数分布表、及び、平均値と中央値の関係とデータ分布
3エクセルを用いた理解度確認問題解答①
4分散と標準偏差の理解
5標準偏差の応用①(株価の予測)
6エクセルを用いた理解度確認問題解答②
7標準偏差の応用②(平均値の差の検定)
8様々な平均値の理解
9エクセルを用いた理解度確認問題解答③
102変量の関係を検証する(質的変数のクロス表の作成とのその理解)
112変量の関係を検証する(量的変数の散布図作成と相関係数、及び擬似相関の理解)
12エクセルを用いた理解度確認問題解答④
13総合理解の確認問題解答
14総括①(エクセルを用いた総合理解の確認)
15総括③(筆記による総合理解の確認)
16定期試験期間