【講義概要】
金融はあらゆる経済活動に付随するものです。我々が経済活動を通じて財を購入するときには、貨幣の支払いによる決済が行われます。また、預金をはじめとするさまざまな貯蓄手段を我々に提供し、同時に企業等に対しては資金を調達する手段を提供しています。そのため、金融は実際の経済活動の円滑化に大きな役割を果たしており、そのありようによって経済の状況にも影響を与えます。本講義では、経済活動を支える基盤となっている金融の仕組みについて、経済との関連を念頭に置きながら学習します。
そして最終的には金融に関して幅広い理解をできることを目指すため、幅広い金融の知識を概説します。また、金融について理解を深めたうえで、現在新しく生じている諸現象や金融が関わる経済問題などについても理解できるように取り組んでいきたいと思います。
【学習到達目標】
本講義は金融に関して幅広い理解をできることを目指します。具体的には貨幣、信用、銀行、金融市場、金融システム、金融政策といった様々なトピックについて、それぞれの意味や意義を理解し、金融が経済に果たす役割を理解することが目標となります。
【履修上の注意】
遠隔授業: CCS を活用した 基本型 授業 教材 提示 ・課題 提出 )で実施します。
教科書をメインに講義を進めます。事前の予習、復習は教科書をベースに行ってください。
もしも授業を休んでしまった場合などは、教科書での復習を行ってください。
期末試験や中間試験で評価をするため、その回については欠席しないようにしてください。
【事前準備学習】
前回の授業日の前に資料を掲示する予定です。目を通してもらい、受講と同時に関連することを教科書、参考書等を活用して学習してください。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『金融論第2版』 家森信善 中央経済社 2019年 |
参考書 | 『金融の仕組みと働き』 岡村 秀夫 ほか 有斐閣 2017年 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
授業中に中間試験と期末試験を行う予定です。中間試験と期末試験の点数で評価します。
試験は持ち込み不可の予定です。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | イントロダクション:金融論で何を学ぶか | |
2 | 貨幣とは何か | |
3 | 金利についての基礎知識 | |
4 | 金利と債券価格 | |
5 | マクロ経済の基本モデルの復習 | |
6 | 金融政策の効果 | |
7 | 日本銀行の機能 | |
8 | 日本銀行の金融政策 | |
9 | 伝統的な金融政策と新しい展開 | |
10 | 金融システムと金融仲介機関 | |
11 | 銀行の機能 | |
12 | 銀行以外の金融機関 | |
13 | 金融システムの安定化 | |
14 | 金融市場に関する規制 | |
15 | まとめ | |
16 | 定期試験期間 | |