名古屋学院大学シラバス


                シラバス

シラバス 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
4限政治理論1春A名古屋 22大園 誠EK2337

【授業情報】

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講義概要

 本講義では、古代ギリシアから現代まで、二千年以上にもわたる、西洋政治思想の歴史的展開を学びます。政治思想は、つねに時代と格闘し、変化してきました。政治と哲学とが結びついていた古代、政治と宗教との関係が深かった中世、そして近代以降は政治そのものが自立化しました。それぞれの時代に登場する政治思想を内在的に理解することで、人々が時代の状況といかに向き合い、時代の課題をいかに解決していこうとしたのかを知ることができます。では、現代に生きる我々が政治思想を学ぶことには一体どんな意味があるのでしょうか、その答えは本講義を受けた上で、自ら出して頂きたいと思います。
なお、講義形式は、「指定教科書」と「講義レジュメ」(毎回配布)を活用した説明・解説と、参加者との対話(質問に対する応答)を基本とします。参加者には毎回「コメント用紙」の提出を義務づけます。「コメント用紙」に書かれた質問等には、翌週の講義冒頭で、出来る限り応答します。講義中にも、参加者の意見や感想を求めることがあります。
新鮮な知的好奇心を持ち、楽しみながら学び、柔軟でしなやかな思考力を身につけたい学生を歓迎します!特別な能力は問いませんが、「履修上の注意事項(最低限のルール)」を遵守し、自分なりの意欲と責任感を持って積極的に講義に参加することを期待します!
DP・CPとの関係:現代社会が抱える様々な課題に対して「政治学的関心」を持ち(知識・技能・理解)、政治思想史の学問的蓄積に裏づけられた「政治学的視点」から諸課題を自ら分析する応用力をつけ(思考力・判断力・表現力)、課題解決に向けて貢献することができるような思考を身につける(主体性・協働性)ことを目指します。



【学習到達目標】

古代ギリシアから現代に至る西洋政治思想史を取り上げ、西洋における人類の思索の軌跡をたどります。そこから現代に生きる我々が何を学び得るのでしょうか。「政治とは何か」「人間とは何か」「われわれ人類はどこから来てどこへ向かうのか」「現代という時代の課題とは何か」などの根本的な問いについて、受講生の皆さんが一定の見識を持てるようになることが本講義の目標です。



履修上の注意

1.「遅刻」「私語」「食事」「講義中の入退室」など、本人や他の受講生および講師の集中力を妨げたり、周囲の迷惑になると判断される行為をすべて禁じます。
2.特に、携帯電話・スマートフォンは、講義中には机上に置かず、カバンなどに収納しておくこと。触れること自体を禁じます(当然ながら、検索や板書の撮影も禁止)。
3.もし以上の「最低限のルール」を守ることができないと思う者は、自ら履修をご遠慮ください。また、周囲の迷惑を顧みず「ルール違反」を犯した受講生に対しては、注意しても改善しない場合、その場で「退室」を命じたり、受講や単位を認めないことがあります。



【事前準備学習】

1.事前学修:①指定教科書の該当部分を授業までに読んでおくこと。②毎回提出する「コメント用紙」の「ニュースコメント欄」に記入すること。その準備作業として、新聞・ラジオ・テレビ・インターネット等を活用した日常的なニュース・チェックを習慣にすることを目指して下さい(ひとつの目安として、毎日約20分×7日=週に約140分程度)。
2.事後学修:①指定教科書の該当部分や配布レジュメを読み直し、各講義の内容を復習しておくこと。②必要に応じて、「感想・意見」を求めたり、テーマを指定して「レポート」を課すことがあります。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書『西洋政治思想史』 宇野重規 有斐閣 2013年
参考書『西洋政治思想史』 佐々木毅・鷲見誠一・杉田敦 北樹出版 1995年
『西洋政治思想史Ⅰ・Ⅱ』 藤原保信・飯島昇蔵編 新評論 1995年1996年
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

評価方法

○期末試験70%(講義内容の理解と問う「選択・記述問題」と「論述問題」を中心に出題)
○平常点30%(受講態度、コメント用紙や感想・レポート等の提出物の提出実績とその内容に
表れる「積極的参加姿勢」を総合的に評価)



【講義テーマ】

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1西洋政治思想史を学ぶ意義 ※ガイダンス
2古代ギリシアの政治思想
3古代ローマの政治思想
4中世ヨーロッパの政治思想
5ルネサンス・宗教改革・科学革命
6近代の政治思想(1)17世紀の政治思想
7近代の政治思想(2)18世紀の政治思想
8前半のまとめ ※授業進度の調整を含む
9近代の政治思想(3)ふたつの革命
10近代の政治思想(4)19世紀の政治思想
11近代の政治思想(5)社会主義の衝撃
12現代の政治思想(1)全体主義の台頭
13現代の政治思想(2)自由主義と民主主義の相克
14現代の政治思想(3)政治哲学の現代的復権
15全体のまとめ ※授業進度の調整を含む
16定期試験期間 ※持込は一切不可