名古屋学院大学シラバス


                シラバス

演習指導概要 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
4限専門演習(3年)通年名古屋 63五藤 寿樹CT3301
4限専門演習(3年)通年名古屋 63五藤 寿樹CT3301

【授業情報】

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主題

 シュンペーター(J. A. Schumpeter)はイノベーションにより創造的破壊がおこり、新たな方法が生みだされれば、それと同時に古い非効率的な方法は駆逐されるとしている。例えば、AppleのiPhoneの登場によりスマホ市場が生まれ、かつての携帯電話市場が駆逐された。この創造的破壊により、GAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)を代表とするスタートアップ(今までにない全く新しいビジネスモデルを開発し、イノベーションを起こす企業)や、既存産業にITを活用したFin-TechやAgri-Tech のようなX-Tech(クロステック:ITを駆使して既存の産業構造を破壊・再定義した、新たに形成される領域)が登場している。
 本「専門演習(3年)」では、スタートアップによる起業や既存産業におけるX-Techを実現するために、以下の課題について取り組む。
(1)インターネットにおいて、既存のビジネスコンテンツについて現状と将来的な可能性を理解する(春学期)。
(2)ビジネスモデルについて、既存のモデルを分析し、新たなビジネスモデルの構築を検討する(秋学期)。



指導方針概要

春学期においては、インターネットにおいて、既存のビジネスコンテンツについて現状と将来的な可能性を理解するため、以下の内容で指導をする。
(1)情報技術の発展、ビッグデータの活用、自動運転、ロボット、人工知能、クラウド
(2)サーチエンジン、情報のカスタマイズ、Wiki Wiki Webの発展とフォークソノミー
(3)文化の情報化、電子書籍、オープンエデュケーション
(4)ユビキタス、デジタルディバイド、電子決済、動画配信、ネットスーパー、公共の電子化
なお、基礎概念の説明の後、学生の議論、プレゼンを中心に指導を進めていく。

秋学期においては、ビジネスモデルについて、既存のモデルを分析し、新たなビジネスモデルの構築を検討するため、以下の内容で指導をする。
(1)イノベーション、ビジネスモデル開発ツール
(2)物販モデル、消耗品モデル、小売モデル、卸売モデル
(3)広告モデル、マッチングモデル、ライセンスモデル、二次利用モデル
(4)サブスクリプションモデル
なお、基礎概念の説明の後、学生のビジネスモデル分析・議論、プレゼンを中心に指導を進めていく。

Teamsの招待コード acm7fgk



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
テキスト資料を配布する。
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

学生に対する希望事項

 経営情報システムは、創成期においてはバックオフィス(顧客に直接対応しない、経理等における間接部門)の業務をコンピュータシステムで効率化するものであった。しかし、1980年代後半からコンピュータネットワークの進展による戦略情報システムの登場や、インターネットが普及することによってeコマースやネットビジネスの登場のように、フロントオフィス(顧客に直接対応する部門)のシステム構築や戦略的バックオフィスが進展していった。
 本「専門演習(3年)」では、この歴史的過程を踏まえて、将来においてスタートアップによる起業や、企業等に就職後に既存産業におけるX-Techを実現することを希望する学生はもちろんのこと、IT産業等への就職を考えている学生諸君への受講を勧める。
 ゼミでは、各地で行われているビジネスモデルコンテストへの参加、ビジネスモデル特許の立案等を行う。

この授業は、対面(面接)授業と非対面授業を隔週で実施し、非対面授業を、アプリケーションによる TV 会議システム(Teams)を使用して実施します。