【主題】
経済理論ならびに公共経済学、地方財政論の研究を行うための基礎的知見を養い、分析の方法を身につける。
【指導方針概要】
上級学年での経済分析や経済理論、特に公共経済学や社会資本分析、および国や地方の財政に関する理論的、実証的研究を行うための体系的な基礎力を養うことを目的とします。本演習では、公共経済学および地方財政論に関する基礎的な文献を輪読して学生諸君の分析力を養い、より進んだ研究のための足がかりとしたいと思います。報告分担を決めたうえで、報告分担者にはテキストの内容をレジメにまとめた上で報告してもらいます。
報告に当たっては、テキストの報告担当箇所を熟読して内容を良く理解した上でレジュメを作成して報告して下さい。テキストの内容を理解しないままでレジュメを作成すると、どうしても「棒読み」になってしまいます。レジュメを棒読みするだけの報告は、報告として認められません。報告担当に当たっていない場合も事前にテキストをよく読んでおき、演習時には積極的に質問して、議論を盛り上げて下さい。報告者の報告に対し何も質問が出ないような沈滞した演習にならないよう受講者全員で協力して下さい。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
テキスト | テキストは今のところ未定です。テキストが決まり次第、この欄に提示する予定です。ちなみに、前年度(2019年度)は、以下の2冊のテキストを使用しました。
瀧澤弘和 『現代経済学 ゲーム理論・行動経済学・制度論』(中公新書) 中央公論新社 2018年8月刊。
小黒一正 『財政危機の深層 増税・年金・赤字国債を問う』(NHK出版新書) NHK出版 2014年12月刊 |
指定図書 | 『一覧』 |
【学生に対する希望事項】
応募に際して、所属コースを問わない。
これまでの演習では、一部に演習を無断で欠席する学生や、テキストを購入しないで済ませようとする学生、購入してもテキストを持参しない学生が目につきました。演習の無断欠席は厳禁です。やむを得ず欠席する場合は必ず事前に連絡すること。また、指示したテキストは演習開始時までに必ず購入し、毎回持参すること。テキストを持たずに出席しても、出席扱いにはしません。度重なる場合は、「失格」とします。コンパなどのゼミ行事には、なるべく全員が参加するよう希望します。
また、演習での報告に当たっては、特に次の点に気をつけて下さい。①レジメをまとめるときは、テキストの丸写しは厳禁です。自分なりに内容をよく理解し、自分の言葉でテキストの内容を整理したレジメを作成する。自分の言葉でキスト内容を要約し、再構成する文章力を身につけて下さい。②レジメの「棒読み」はしない。聞き手に対して報告内容をわかりやすく報告する能力を身につける。図表の内容を説明する際は、プロジェクターや黒板での作図を用いながら、作図に即した説明を行って下さい。レジメに書いた内容をただ棒読みするだけの報告では、報告したことにはなりません。